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アメリカがこれまで先送りにしてきた、ボズワース特別代表の訪朝日程をじきに公式発表すると思われ、核問題をめぐる米朝間の協議が急展開すると予想される。しかし、対話が再開されても北朝鮮が6カ国協議に復帰することに関する協議は簡単には進展しないと思われる。

ホワイトハウス国家安保会議(NSC)のアジア担当であるベイド先任補佐官は6日(現地時間)に、「北朝鮮と直接介入する準備ができている。時期や方法はまだ定まっていないが、同盟国と協議中」と話した。

また、「オバマ政権は間接的に、または濾過措置を通じて話を聞くよりも、敵対国や他の国からも直接話を聞く方がよいだろう」と述べ、米朝対話がじきに行われることを示唆した。

ボズワース代表は5日に、米朝対話に対するアメリカ政府の立場が間もなく決まる予定で、代侮ゥ身が訪朝する場合はオバマ大統領が来週アジア訪問を終えて戻った後、数週間以内に訪朝することになると話した。

オバマ米大統領は13日(韓国時間)に日韓中3カ国を訪問し、シンガポールで開かれているアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会談に出席する予定。米朝対話を含み、北朝鮮の核問題に関する関連国との協議も行われると思われる。

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韓国・外交通商部のユ・ミョンファン長官は米朝対話の開催の時期と関連して、「オバマ大統領が韓国に来る前は難しいだろう。年末年始に開かれるのは確かなようだ。最も重要なのは、アメリカが急いでいないという立場をとっていること」と紹介した。

しかし米朝対話が始まっても、議題や交渉の枠組みなどをめぐる米朝間の神経戦が続く可能性も高いため、展望はそれほど明るくない。

実際に、米朝対話について議論するために、今月初旬に北朝鮮・外務省のリ・グン米国局長がニューヨークを訪問して、アメリカと水面下で接触を行ったが、その過程で激しい神経戦が続いたという。

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米朝対話が北朝鮮の6カ国協議復帰を宣言する舞台になるべきだというアメリカの立場に変わりはない。国務省のスタインバーグ副長官も6日(現地時間)に、アメリカ進歩センター(CAP)で開かれたイベントで、米朝対話は交渉ではなく非核化のメッセージを伝えるためのものだと強調した。

また、「我々には北朝鮮と2国間協議を行う準備ができている。しかし、その議論は議題に関する交渉ではない」と断言した。実質的な議論は、北朝鮮が6カ国協議に復帰してから行われるべきだという主張だ。

だが北朝鮮は、アメリカと対話するために接触する過程で、6カ国協議の復帰の条件として両国の高官レベルの対話を4〜5回程度要求した。アメリカは、北朝鮮が6カ国協議に復帰して、核廃棄を明記した05年の6カ国協議の共同声明を守ると約束すれば交渉に応じると対応したと、日本経済新聞が8日に複数の米朝関係の消息筋の話を引用して報じた。

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同新聞は、北朝鮮が6カ国協議への復帰について言及して数回にわたる対話を要求したのは、朝鮮戦争を戦争終結を意味する平和協定に変える議論などをするためだと予想している。

このように、米朝は2国間対話に対してまったく異なる考えを持っているため、対話が行われても北朝鮮の6カ国協議への復帰などは期待できないというのが北朝鮮専門家と韓国政府の予想だ。

韓国外国語大学のナム・グンヨン教授はデイリーNKとの電話インタビューで、「アメリカが北朝鮮と対話を行うという決定は、アメリカの『対話$ァ裁』というツートラック(Two−Track)接近方法のひとつで、北朝鮮の相次ぐ挑発に対する制裁も当然のことだが、条件が合えば対話するというのも当然だという決定に従ったものだ」と評価した。

また、「現在の条件で米朝間の合意点を探ることは難しいが、対話のアジェンダや場所、相手など条件が合うならば対話すると言っている。アメリカにとっては、北朝鮮の立場をはっきりと聞けるチャンスだ」と話した。

一方で、「アメリカの頑固な立場を考えると、それほど期待できるとはいえない。今後、北朝鮮の核問題に対するアメリカや国際社会の対応の方向を決めるきっかけになると思われる」と予想した。

世宗研究所のイ・サンヒョン安保研究室長も、「アメリカはこれまで6カ国協議の前に2国間対話を決定するなど、北朝鮮に何度も譲歩した。北朝鮮の6カ国協議への復帰は変わっていない。対話のための対話はしないというアメリカの立場に変化がないため、今回も北朝鮮の決断を促すことに止まると考えられる」と予想した。

また、「北朝鮮も北朝鮮なりに、アメリカを相手にしたという面子を立てながらも、アメリカ側に厳しい条件を提案する可能性が高い。このような北朝鮮の要求は、過去に北朝鮮が『押したり引いたり』しながら利益を得てきた交渉のパターンとあまり変わらない」と話した。

これについてユ長官も、「米朝対話が開かれると少し難航して、中国が6カ国協議を召集する。互いにうまくいっていない状況では、中国が介入した方がよい」と述べ、米朝対話が行われても、北朝鮮は簡単に6カ国協議に復帰しないだろうと予想した。