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北朝鮮で、兵士による犯罪行為が後を絶たない。最近では、高速道路での強盗が続発しているが、当局は呆れるような指示を出すだけで、何ら対策を取ろうとしていない。

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、兵士による強盗が相次いでいるのは平壌と元山(ウォンサン)、開城(ケソン)を結ぶ高速道路だ。

その手口は以下の様なものだ。

兵士たちは手に石を持って、金品を積んでいそうなトラックを選んで強制的に停車させる。車が止まれば乗り込んで、金品を強奪する。

女性をおとりに

逃げようとしたら、あっというまにトラックを取り囲んで石つぶてを浴びせかける。ガラスが割れて、ドライバーや同乗者が怪我をしたり、死んでしまうこともあるという。また、飛び出してきた兵士を避けようとハンドル操作を誤り、車が転覆する事故も起きている。

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このような状況に、ドライバーたちは高速道路の走行を嫌がるようになった。治安の悪化でとばっちりを食らっているのは、地域住民だ。

公共交通機関が発達していない北朝鮮では、高速道路の路肩に立って、車を止めようとしている人々を多く見かける。同乗させてもらうためだ。もちろんドライバーには、カネやタバコ、食料を手渡す。

ところが、それらの人の中に犯罪行為のおとりが紛れ込んでいるのだ。タバコや食料を手に持って車を止めようとする女性を見かけて、気の毒に思って車を止めたら最後、兵士たちが茂みから飛び出してきて、車を乗っ取られてしまう。

当局指示「そのままクルマで…」

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タダで乗せてくれと要求されるぐらいならまだマシだが、金品を奪われたり、ガソリンを抜かれたりすることもある。情報筋は、こう警告する。

「乗せてくれと頼まれても絶対に止めてはいけない」

このようにドライバーは、高速道路を走行中に極度の緊張を強いられる状況となっている。ところが、当局は何の対策も取ろうとしない。挙句の果てに、ドライバーに下した指示は「轢き殺してしまえ」だ。

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当然のことながら「ちょっとはまともな対策を立てろ」と当局を非難する声が上がっている。