人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮では今年、米やトウモロコシの生産量が例年と比べて大きく減少し、深刻な食糧難が予想されていて、住民の間では生きるために仕方無く犯してしまう犯罪、いわゆる『生計型犯罪』が広まっていると、26日に自由北朝鮮放送が伝えた。

同放送は内部消息筋の話を引用して、「来年また90年代半ばのような大飢餓になるという噂が北朝鮮全国に広まっている。住民の不安が高まり、『生計型犯罪』が増えている」と報じた。

消息筋は特に、「食糧を確保するために住民も活発に活動していて、農場の脱穀場の襲撃などの犯罪も例年より増えている。生きるための住民の戦いが極限に達している」と話した。

また、「咸鏡北道・タンチョン地域では『何もせずにいたら、餓えて死んでしまう』という雰囲気が高まっている。この間、ある農場の脱穀場で、銃を高ヲていた警備の兵士が強盗集団に暴力された事件も起きた」と伝えた。

さらに、「今年は凶作で、金正日政権の火遊びのような核開発のために、国際社会からの支援も期待できないということを住民たちもよく知っている。今、住民の間では『信じられるのは自分だけ』という考えが広まっていて、犯罪すら正当化してしまっている」と話した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮の協同農場では最近、農場の幹部らが都市の住民や学生が参加する農村支援を受け入れないと言って拒むなど、いたるところで農村支援が計画どおりに行われていないという。

その理由は、都市から来た農村支援者は昼間は農場の仕事を手伝うが、夜になると泥棒に豹変して食糧を盗むからだという。農場の幹部は食糧の流失を防ぐためにも、支援は受け入れないと主張している。

北朝鮮の内部消息筋によると、恵山市や会寧市、穏城郡、茂山郡などで収穫をしているが、米をはじめとし、多くの食糧の価格が上昇しつつあるという。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

自由北朝鮮放送によると、10月23日に恵山市、会寧市、穏城郡、茂山郡の米の価格は1キロ当たりそれぞれ2550~2750ウォン、2500~2800ウォン、2450~2600ウォン、2500~2700ウォンだそうだ。また小麦粉は2400~2600ウォン、2400~2700ウォン、2500~2700ウォン、2400~2600ウォンで、トウモロコシは850~900ウォン、800~1000ウォン、700~900ウォン、850~1000ウォンだという。