地中海に浮かぶ小さな島国、マルタに派遣されていた北朝鮮労働者が事実上、追放されたことがわかった。韓国の聯合ニュースが28日、報じた。
現在、マルタ政府は滞在期間が終了した北朝鮮労働者の滞在延長を認めず、北朝鮮に送り返しているとのことだ。
現地の外交筋によると、北朝鮮から派遣された労働者は最低賃金以下で長時間働かされているが、月給の3分の2を北朝鮮当局にピンハネされているという。この問題については、マルタのメディアも報じてきた。
また、欧州連合(EU)欧州委員会は20日(現地時間)、欧州の一部の国で、北朝鮮労働者に対する強制労働などの人権侵害の真相把握に着手しはじめている。
韓国政府や欧州の人権団体も、派遣された労働者たちは強制労働と人権侵害に苦しみ、北朝鮮当局の外貨稼ぎに利用されていると指摘してきたことから、マルタ政府はこうした措置を取ったとみられる。