北朝鮮の金正恩党委員長は6月30日、中国共産党の結成95周年(7月23日)に際し、同党の習近平総書記(国家主席)に祝電を送った。朝鮮中央通信が伝えた。
祝電では、「われわれは、中国の同志たちと共に長い歴史的根源を有している朝中友好を新世紀の要求に即して発展させることによって、両国の社会主義建設を促し、北東アジア地域の平和と安全を守る用意がある」などと述べている。
正恩氏は、昨年7月には習氏に祝電を送っていない。関係の冷却化した中国のトップに敢えてメッセージを送ることで、5月の朝鮮労働党大会と6月29日の最高人民会議で自らの統治体制を整備したことを誇示する狙いがあると見られる。