韓国国内では接続が禁止されている北朝鮮のインターネットサイトに、簡単な検索とサーバ操作だけで容易にアクセスできることが分かった。
ハンナラ党のチョン・ジンソク議員が6日、国会の外交通商統一委員会の国政監査で、「簡単な検索とプロキシサーバ(第3国のサーバを経由して北朝鮮サイトに接続すること)を利用できるプログラムをインストールすれば、非常に容易に北朝鮮のサイトに接続することができる」と主張した。
チョン議員はこの日の国政監査で、北朝鮮のサイトに入る過程を直接試演した。
チョン議員は、朝鮮中央通信やわが国、金日成大学のホームページにアクセスして、日時別に整理された記事やラジオ放送、動画の講義を見せて、「その気になれば誰でも、北朝鮮のサイトに接続して現在の北朝鮮の様子が映っている動画を見て、主体思想を学んで朝鮮中央通信のラジオを聞いて、労働新聞のニュースを検索することができる」と強調した。
また、「先月30日の青学連帯(6.15共同宣言実践青年学生連帯)のホームページには、北朝鮮のウェブサイト「我が民族どうし」や「労働新聞」から検索した資料を基に作成した文章が掲載されている」と述べ、「親北団体が北朝鮮のホームページにアクセスして情報を入手して利用している事実がはっきりと立証された」と主張した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面さらに、「ホームページに出ている朝鮮コンピューターセンターの電話番号で通話も試みて見たが、話声は聞こえなかったが確かに互いの電話の連結はできた」と述べ、「互いに約束しておきさえすれば、韓国の情報当局も知らないところで北朝鮮の住民と簡単に通話もできる」と付け足した。
チョン議員によれば、国家保安法などに抵触する親北サイトは、情報通信網の利用促進及び情報保護などに関する法律や放送通信委員会の設置及び運営に関する法律、南北交流協力に関する法律などによって遮断措置が取られている。現在遮断されている北朝鮮のサイトや北朝鮮関連サイトは、放送通信委員会が提出した資料によると52サイト、警察庁が提出した資料によると48サイトある。
北朝鮮は2004年に韓国が北朝鮮のサイトを遮断すると、北朝鮮の朝鮮ポックォン合弁会社のホームページを通じて、「遮断されたすべてのインターネットサイトに接続できる『プロキシエクスプローラ(ProxyIE)』を開発して供給する」と伝え、「ネチズンが世界のどのサイトも利用できるようにする」という公示を掲載した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面チョン議員はこれに対して、「(北朝鮮の)その主張が今現実のものになった」と述べ、「世界最大のインターネット強国である韓国は北朝鮮のサイトを遮断したが、北朝鮮はこれを迂迴して開くことができるようにした」と付け足した。
また、「これまで韓国政府が展開してきたインターネット遮断政策に、全面的に手を入れなおさなければならないと判断される」と主張した。
統一部のヒョン・インテク長官はこれに対して、「遮断措置は統一部が取ることではなく、放送通信委員会がすることだが、この問題を避ける考えはない」と述べ、「関係当局と話し合い、解決方案を模索する」と答えた。