人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮人男性がロシア政府に提出していた亡命申請が認められたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

この男性は36歳のキムさん。ロシアのNGO「市民支援委員会」は16日、ロシア連邦移民局が先月26日、キムさんに期限1年の一時亡命地位を与えたと明らかにした。

NOGは、キムさんの亡命が認められず、北朝鮮に強制送還されたら、処刑される危険性が高いとして、国際社会に訴え続けてきたが、ようやく認められた形だ。

キムさんは17歳だった1997年に脱北、中国で10年間息を潜めて暮らしていたが、カザフスタンとの国境付近で中国の国境警備隊に逮捕され、北朝鮮に強制送還された。10年の労働教化刑を言い渡され服役していた。

2013年に再度脱北し、中国を経てロシアのアムール州にやってきたキムさんは、難民地位の申請を2回、一時亡命の申請を1回行ったが、ロシア当局に却下され、ハンガーストライキを行い、抗議していた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

ロシアは日本と並んで、難民受け入れに極めて消極的だと国際社会の批判を浴びている。ロシア移民局によると、2011年から昨年9月末までの間にロシアで難民、亡命資格を申請した人はそれぞれ153人、175人に達するが、そのうち難民地位を認められたのはわずか1人、亡命は115人だ。

ロシアは今年2月、北朝鮮と不法滞在者の収容と送還に関する協定を結んだが、これが脱北者を北朝鮮に強制送還する根拠になるおそれがあるとして、国内外から批判を浴びていた。
(関連記事:ロシア、脱北者の亡命申請を棄却…強制送還の危機