オバマ米大統領が24日(現地時間)、北朝鮮人権特使に下院外交委員長の秘書室長を務めてきたロバート・キング氏を指名したと、ホワイトハウスが発表した。
キング前室長は昨年2月に下院のトム・ラントス外交委員長が亡くなるまで、25年間ラントス氏を補佐してきた。04年にアメリカ政府が北朝鮮人権特使の新設を義務化した、北朝鮮人権法の立案にも深く関わってきた。
キング氏が公式に任命されたため、オバマ政権の対北人権政策も本格的に軌道に乗ると期待されている。
アメリカ政府は今回の特使の指名を通じて、北朝鮮の人権問題を浮き彫りにさせることで、核問題とは別に人権政策を推進する意志を表明しようとしていると考えられる。
ブルッキングス研究所のロベルタ・コーエン先任研究員は7月に、キング前室長について「新任特使は、これまで民官の諮問会社で弁護士として働きながら、臨時職として働いていたレフコウィッツ前特使とは違い、大使級の常勤職として働くようになるため、オバマ政権の対北人権政策で実質的な役割を果たせるだろう」と話した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、「国務省と議会は北朝鮮人権特使が重要だという点には合意している。これからは、北朝鮮人権特使が全般的な対北政策を遂行する際に、国務省や議会などとの調整が円滑に行われるように環境が整えられるだろう」と強調した。
北朝鮮人権法によって新設された北朝鮮人権特使は、05年9月19日にブッシュ前大統領が任命したレフコウィッツ特使がオバマ政権の発足に合わせて辞任したため、約5ヶ月間空席のままだった。そのため、特使の不在が長期化するのではないかと懸念されていた。