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北朝鮮は社会主義国家として11年制の義務教育を実施しているが、慢性的な経済難と食糧難で教育システムが崩壊したため、学生たちはきちんと教育を受けることができない。特に、北朝鮮政府が学生を外貨稼ぎや様々な努力動員の手段として利用しているため、子供たちは教育を受ける権利を剥奪されている(危機の10代企画記事 ?、?を参照)

北朝鮮では 90年代の苦難の行軍以後経済が崩壊して、政府が学生を強制的に動員したり国家に捧げる品物を義務的に割り当てて、国が必要とするさまざまな品物を手に入れてきた。北朝鮮は改革開放をせずに核開発をして、国際的に孤立しているため、今後経済難は一層ひどくなりそうだ。そうすれば北朝鮮の学生を利用する国家の事業は続くはずであり、北朝鮮の教育システムは完全に回生不可能になるだろう。

北朝鮮政府が学生の教育権を剥奪して、子供たちが生活戦線に追いやられて正常な教育を受けることができないため、これを反映するかのように10代の犯罪が増加している。特に、教育を受けることができなかった10代が大人になり、組織的な犯罪に加わるようになって社会的な問題になっている。 (危機の10代企画記事?参照)

北朝鮮の内部消息筋によれば、最近「150日戦闘」のため暴力組職が一層幅をきかせるようになったという。北の政府がこの間、暴力や犯罪を厳しく処罰してきたため表に現われなかった暴力組職が、150日戦闘が始まった後、また目立つようになってきたという。

消息筋はその原因として、「150日戦闘が始まった後暴力組職が横行するようになったのは、彼らがまだ学生だったり、就職したばかりの10代という事情と関連している」と述べ、「ほとんど毎日労働に動員されて苦労している大人の犯罪は減った一方、10代は相対的に疲れにくく金遣いが荒く、思春期の欲望を満たすためには、どんな仕業も躊躇しない」と説明した。

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また、「政府は150日戦闘に重点を置いていて、どちらかというと治安の問題はおろそかにしている」と述べ、「政治犯を捕まえることばかりに気を使っていたら、こんな10代の犯罪まで摘発する方法がなくなる。目に見える市場もまともに統制できないのに、いつそんな見えない暴力組職まですべて捕まえられるだろうか」と、現地の治安について伝えた。

消息筋はまた、「暴力組織は買い物をしてやって来る人の後をこっそりとつけて、静かな横町に入ったら刀を突き付けてお金や品物、服、腕時計、靴やはなはだしくは着ている服までも全て奪って行く」と言い、「今は市場に1人で行くこともできない」と伝えた。

さらに、「駅前に汽車が到着する時間になったら、あちこちに10代が集団でやってきて周辺をぶらついている」と話し、「あの子たちは主に、よそから来た商人を狙って窃盗や強盗をしている」と説明した。

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こうした子供たちだけではない。

国境付近に行けば、しばしば警備隊員たちと話を交わしている10代の子供を見かけることがある。こうした子供たちは、国境警備隊を利用して密輸をする専門の密輸犯である。

北朝鮮では連座制が適用されているため、家族がいる大人が密輸をする時は、普通の薬草や家畜など、処罰が比較的軽いと判断されるものを扱う。ばれて、家族まで被害を受けることを恐れているからだ。

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だが10代は、あれこれと選ぶことなく何でも密輸する。あかがねやニッケル、砂金(砂から採取した金)などの貴金属や阿片、氷(覚せい剤)などの麻薬まで、量は少ないが価値がある品物を扱っているという。

消息筋は特に、「昼間は人民班の動員や出勤などで、住民をみな動員させて、市場を午後4時から夜9時まで開けるようになったため、犯罪組職の標的になっている」と付け足した。 (続く)