北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は16日、55年前の同じ日に韓国の朴正煕(パク・チョンヒ)少将(後に大統領)らが起こしたクーデターについて、「(韓国の)民主化の機運をファッショの軍靴で容赦なく抹殺して『政権』を強奪した」ものであると非難する論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。
朴槿恵現大統領の父でもある朴正煕氏はクーデター後、軍事政権を率いて国民の民主化要求を抑圧。その一方、「漢江の軌跡」と呼ばれる高度経済成長を実現し、北朝鮮との体制間競争で韓国を勝利に導いた経緯がある。
論評は、クーデターの背後には米国がいたとしつつ、「朴正煕の血なまぐさい軍事独裁統治は南朝鮮をファッショの乱舞場、人権と民主の廃虚に転落させた」などと主張している。