人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

アメリカが北朝鮮と両者対話を行う方針を決めたため、今後米朝対話と核交渉がどのように展開するか注目されている。

また、北朝鮮と交渉する3回目のアメリカ政府として、過去に北朝鮮に引きずられていた政府とは異なる対北政策をどのように駆使するかにも関心が集まっている。

アメリカのオバマ政府はこの間、北朝鮮の相次ぐ挑発に対して強力な制裁の立場を取って来ており、挑発後は北朝鮮の平和攻勢も「核問題と関係のない措置」と評価していた。

また、6カ国協議には参加しないという意思を明らかにしてきた北朝鮮に対して、アメリカはこれまで、6カ国協議の枠組みの中で米朝両者対話を許可する立場を強調してきた。

北朝鮮が6カ国協議に復帰すると言及していない状況で、アメリカが両者対話を行うという立場を明らかにしたことから、アメリカが本格的な交渉が進む前に低姿勢を取ったため、今後北朝鮮の意図どおりに進んでいくのではないかという懸念も出ている。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

実際に、2006年に北朝鮮が1回目の核実験を断行したため、これに対して国連安全保障理事会は対北制裁決議1718号を採択したが、同年12月に6カ国協議が再開されて制裁は有耶無耶になった。

だが、オバマ政府が両者対話を許可したが、オバマ政府が政権引受チームの時から明らかにしてきた、敵対国と「強靭に直接対話」する立場と、政府が「北朝鮮の核施設を3回買わない」と公言してきた点から、アメリカ政府が過去のクリントンやブッシュ政府とは異なる対北政策を駆使するはずだという期待も見られる。

現在アメリカは、対北政策で駆使する「対話-制裁」のツートラック式の接近に対する自信も見せている。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

大量殺傷武器(WMD)を積んでミャンマーに向かっていると疑われたカンナム号を引き返させた、国連安保理の1874号決議に基づく対北制裁が国際社会で十分効果を出しており、北朝鮮が要求している米朝対話の再開を通じて、北朝鮮を説得するのが望ましいという判断が作用したようだという観測だ。

これについて政府の高位当局者は、これまで制裁の対象を選定するなど、制裁が本格的に行われてきたのは数例に過ぎず、まだツートラック戦略の成否を評価するのは難しいと言いながらも、「執拗に核を追求する相手では長い呼吸が必要」と強調していた。

以前、北朝鮮が対話のテーブルに復帰しただけで制裁の刀をさやにおさめたような誤った慣行を繰り返さず、北朝鮮が「後戻りできない非核化」措置を取るまで制裁を続けるという、アメリカと関連国の意志が見られると評価されている。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

アメリカ政府は米朝両者対話については、6カ国協議の再開を促進するための目的だと明らかにして、6カ国協議の枠組みに符合すると強調している。

つまり、本格的な核交渉は6カ国協議の枠組みの中で行われなければならないということで、米朝対話で北朝鮮の核問題に関する両者間のディール(deal)が成り立つことはないという点を明らかにしたものといえる。

さらに、関連国との緊密な協力が続いているという点も、過去の核交渉と異なる点だという評価も出ている。韓国や日本だけでなく、中国やロシアも6カ国協議の再開を通じて問題を解決すべきだという立場を取っており、また北朝鮮の挑発には断固として対応するという姿勢を明らかにしている。

アメリカが随時、6カ国協議の関連国との協議を通じて核の状況を点検しており、24時間対北制裁だけに頭を悩ませているフィリップ・ゴールドバーグ米国務省対北制裁調整官が率いる、対北制裁担当グループも動いている。これまでの、制裁と対話を分離して対話を成功させてきた一方で、制裁が悪化した事例を繰り返さず、北朝鮮で後戻りできない非核化措置が取られるまで制裁を続けるということだ。

一部の報道によれば、アメリカが北朝鮮との両者対話を再開させることを条件としてあげて、カン・ソクジュ北朝鮮外務省第1副相を交渉のパートナーに選んだようだが、アメリカも今回の米朝両者対話では、実質的な結果が出る交渉を行うという強い意志を持っていると思われる。

ボズワース代表は3月に、「これまでよりも位が高い、北朝鮮外務省の関係者と連携することができたらよい」と述べ、北朝鮮の行動を変えられる人との対話を望んでいることを明らかにしている。