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農作物の収穫を控えて、北朝鮮政府が生産された穀物が個人の手に渡ることを阻み、国家が掌握するための対策を別途に講じていると、NK知識人連帯が週刊誌を通じて14日に伝えた。

団体は対北消息筋の言葉を引用して、「咸鏡北道穏城郡では、農業生産を増やすために農場の作業班長が、上級や初級の労働者を対象に講習を開いた」と述べ、「講習の基本的な内容は、現在北朝鮮で実施されている班配分制の偏りを改善して、国家により多くの穀類を差し出すようにすること」と明らかにした。

班配分制とは、班の土地を共同耕作地と個人の耕作地に分けて耕作する制度だが、共同耕作地で生産された穀類は国家に差し出して、個人の耕作地で収穫したものは個人の分として処理する制度である。

消息筋は「今協同農場の班では、土の質が良い耕作地は個人耕作地として渡し、不毛で肥えていない土地を共同耕作地にして管理している」と言い、「講習では、今協同農場で実施されている班単位の配分制が、個人の利益を極大化する方向に変わっている現象が批判された」と伝えた。

また、「(北朝鮮の住民は)個人の耕作地は丹念に耕すが、共同耕作地の耕作は無視している」と話し、「そのため、共同耕作地の予想収穫高と(個人に)配分される耕作地の予想収穫高の差が目立つようになってきた」と実態を伝えた。

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消息筋は、「穏城郡プンイン協同農場の今年の予想収穫高は(郡の党が今年、国家の生産計画を合わせるために、実際の予想収穫高よりもずっと高く見積もったものだが)、個人の耕作地は1町歩当り4.8t、共同耕作地は3.6tという集計結果が出た」と話し、「個人に配分した土地と共同農場の作況に、1トン以上の差がある」と説明した。

このため、「講習では個人が管理している土地と共同で管理している土地を再配分して、共同農地の生産高に応じて分配されるように、新しい規定を作ると発表していた」と消息筋は伝えた。

一方で消息筋は、北朝鮮の住民が「むしろ共同耕作地を全て分け与えて個人が管理するようにすれば、生産意欲が高まって土地もうまく管理できるようになり、生産量も増えるだろう」と話していたと言い、「国家の新しい措置に懐疑的な態度を見せていた」と伝えた。

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この消息筋が会った脱北者は、「北朝鮮にいた時、班はもともと良い土地を個人にくれたわけではなくて、一番悪い土地を選んでくれたのだが、(個人が努力して)歳月が経ち、(個人の耕作地の質がよくなり)変わった」と説明したという。