北朝鮮の国連駐在常任代表が、使用済み燃料棒の再処理が最終段階に入り、抽出したプルトニウムを兵器化していると主張した。ウラン濃縮実験も成功し、結束段階に入ったという。
北朝鮮の国連代表が3日に国連安保理の議長に送った書簡で、「制裁への対応措置に関する我々の立場は、充分にはっきりと明らかにした」と伝えたと、朝鮮中央通信が4日に報じた。
国連代表は、「我々は共和国の自主権と平和的な発展の権利の乱魔ネ蹂躪に利用される6カ国協議に反対しているだけで、朝鮮半島の非核化と世界の非核化を否定したことはない。朝鮮半島の非核化は、アメリカの徹底的な対朝鮮核政策と密接に関係している」と主張した。
また、「我々は対話にも制裁にも対処できるように準備している。国連安保理の一部の常任理事国が、制裁をしながら対話すると主張するのであれば、我々も核抑制力の強化を主張しながら対話に臨む」と強調した。
さらに、「もし国連安保理が、どちらが朝鮮半島の非核化と世界の非核化にメリットがあるのかを正しく判断できず、今の制裁を続けるのであれば、我々はすでに表明したように、別の自衛的な強硬対応措置を取らざるを得ない」と強調した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これは最近、北朝鮮がアメリカとの2国間対話を強く求めているにもかかわらず、国連安保理やアメリカなど、国際社会が金融・船舶などに対する制裁を続けていることに対する、北朝鮮の強い不満の表れと思われる。
特に、制裁を続けるのであれば他の自衛的な強硬対応措置を取ると言及しているため、3回目の核実験や長距離ロケット発射の可能性も考えられる。プルトニウムの再処理を完了させて、ウラン濃縮に成功したなどと発言したが、交渉の議題を多様化させて「交渉力を強化」する狙いがあると思われる。
国連の北朝鮮代表はまた、韓国のナロ号の打ち上げを例として挙げ、「我々の平和的な衛生発射を問題視していなければ、2回目の核実験のような強硬な対応もなかった。平和的に経済を建設する権利も奪おうとしている強権と脅威に対する我々の行動は、極めて正々堂々としたものだった」と主張した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、「国連安保理が加盟国の正当な権利を侵害したことに対して謝罪もせず、むしろ我々の自衛的な措置に対する制裁を決議した。それを我々が認めると考えたら、それは大きな誤算だ」と述べた。
北朝鮮は一方では、アメリカに対話を望むメッセージを送ったり、韓国に対する宥和策を通じて平和攻勢を続け、もう一方では自衛権について主張して緊張を高めるなど、典型的な瀬戸際戦術を見せている。北朝鮮はこうした手を使って、アメリカなど国際社会の変化を促そうとしているようだ。