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北朝鮮の住民の多くが、国家が麻薬を生産、販売して稼いだお金を対南工作などのために使うことを知っていて、一般の人も簡単に麻薬を買うことができるということが分かった。

最近、デイリーNKがインタビュー取材をした結果、氷(覚醒剤)は平壌では1グラム当たり20ドルで取り引きされていて、咸興では13ドルで取り引きされて、取り締まりがひどくなれば25ドルまで上がることが分かった。

また、麻薬を国家が外貨稼ぎのために生産していて、その売上金を使って海外で工作活動などしているということを、一般の住民の多くが知っていることが明らかになった。

北朝鮮政府はケシを栽培して外貨稼ぎをする、「白桔梗(ペクトラジ)」と呼ばれる事業を90年代から北朝鮮全域で行っているが、このことは徹底的に隠されていて、外部にはあまり知られていなかった。

インタビューに応じた脱北者(平壌出身)のAさんは、「麻薬を国家が生産して連絡所の人たちが海外で麻薬を売って、そのお金を工作資金として使うといううわさがある。その事実を平壌の70%程度の市民が知っている」と話した。

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また、「朝鮮で流通している麻薬には、初期には「デンダ」という麻薬があったが、これは主に鼻で吸いこむものだった」と言い、「80カンマ、90カンマ、100カンマ、120カンマという数値ごとに麻薬の強さが異なったが、現在はほとんど流通していない」と付け足した。

さらに、「『デンダ』という麻薬はほとんど無くなって、その次に現われた麻薬は『アマドン』という麻薬だが、これは注射を利用して直接血管に注入する麻薬」と言い、「昔デンダという麻薬を使っていた人たちが、今も時折『アマドン』を利用しているが、現在は『アイス』または『氷』と呼ばれる麻薬が広まっている」と話した。

消息筋は「アマドンは、アンプル(ガラスの容器)1本500ウォン前後する。中毒者は普通、1日10回くらい打つ」と説明した。

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最近北朝鮮を脱出したBさんは、「北朝鮮国内で流通しているアイスのほとんどが、個人が製造して組職を通じて販売するものだが、アイスを作る時に残ったくずまで交ぜてグラム数を上げようとしているので、副作用が多い」と言い、「蕁麻疹が出たり歯が抜けたり、ひどい場合は肺に穴があく副作用もある」と話した。

Bさんは「北朝鮮の麻薬の流通は、最初は咸興で始まったが、その後広まって平壌などでも麻薬を製造して販売している」と言い、「咸興には『羅南(ラナム)製薬会社』などの企業所があり、ヘロインやヒロポン(覚醒剤)を生産して輸出していると言われている」と伝えた。