南北間の和解と協力を強調して、北朝鮮に対する直接の批判を避けてきた民主党が、アメリカ人女性記者の釈放問題について公に不満を表出した。
民主党のイ・ガンネ院内代表が6日、国会で開かれた高位政策会議で、「国民の間でアメリカの女性記者を送還したのに、現代アサンのユ氏とヨナン号の船員は送還しない北朝鮮の態度は間違っているという批判がますます高まっている」と述べ、北朝鮮を真っ向から批判した。
また、「北朝鮮は口では『我が民族どうし』を強調するが、実際にはアメリカと韓国を差別した待遇をするので、失望を禁じえない」と述べ、「人道レベルでユ氏とヨナン号の問題に対する措置が速く取られることを願っている」と促した。
民主党のこうした批判は、アメリカの記者の送還と関連し、国民の悪化した対北世論を意識した反応と見られる。特に、北朝鮮政府は釈放の交渉においてアメリカと韓国人抑留者を差別してきたと言われている。
これまで北朝鮮を最大限かばってきた民主党も、アメリカと韓国人抑留者に見せた北朝鮮の「二重の」態度に対しては、不満を吐露せざるを得ない状況といえる。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方で民主党は、政府の対北政策が、結局は通米封南をもたらすだろうと言い、李明博政府は今からでも対北政策を全面的に転換しなければならないと再度主張した。
イ代表は「私たちの対北政策も、柔軟な変化がなければならない」と述べ、「李明博政府になって(南北が)10年間築いてきた信頼が揺らいでいるのに、こうした状況が続けば『通米封南』を招くことになる」と主張した。
特に、「8・15が重要なきっかけになるだろう」と述べ、「李明博大統領は今回の祝辞を通じて、これまでの誤った政策を率直に認めて、政策の基調の変更を明らかにしなければならない」と語った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面キム・ユジョン報道官も「李明博政権はクリントンの訪朝の意味を小さくしようとしているが、朝鮮半島問題で大韓民国だけのけものになる悲劇の始まりではないかと、本当に心配になる」と述べ、「私たちの国民の無事な帰還と、朝鮮半島の平和のために李明博政権が1日も早く心をあらためて、対北政策を画期的に転換することを再度求める」と促した。