北朝鮮の金正日が、アメリカのクリントン元大統領の訪朝に合わせて女性記者2人を釈放して帰国させるように、特別赦免を命じたと朝鮮中央通信が5日に伝えた。
通信はこの日午前、「アメリカの元大統領ビル・クリントンの朝鮮の訪問に関する報道」で、「訪朝したビル・クリントン元米大統領が、アメリカの女性記者2人が北朝鮮に不法入国して、反共和国敵対行為をしたことに対して、深い謝罪を表し、記者たちを人道主義の見地から寛大に許し、帰すことに関するアメリカ政府の切実な要請を丁重に伝達した」と明らかにした。
通信はまた、クリントン元大統領が金正日の特赦に対して「謝意を表して、両国間の関係改善の法案に関する見解が含まれたバラク・オバマアメリカ合衆国大統領の口頭メッセージを丁重に伝えた」と述べた。
また、クリントン元大統領が訪朝中に金委員長と一緒に金永南最高人民会議常任委員長にも会ったと述べ、「再会では米朝間の懸案が真摯な雰囲気の中で虚心坦懐に深く議論」され、「対話の方法で問題を解決するという点で、見解が一致した」と伝えた。
放送はまた、記者の釈放措置は北朝鮮の「人道主義と平和愛護的な政策の発現」と主張して、クリントン元大統領の訪朝が米朝間の「理解を深めて、信頼の醸成に寄与するだろう」と評価した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ホワイトハウスのロバート・ギブス報道官はこの日午前の声明の発浮ニ午後のブリーフィングで、北朝鮮の朝鮮中央放送と平壌放送が、オバマ大統領の口頭メッセージを伝えたという報道を否認した。
ギブス報道官は、クリントン元大統領が「書面でも口頭でも」オバマ大統領のメッセージを持っていなかったと述べ、「事実ではない」と否認した。
ギブス報道官は「クリントン元大統領がオバマ大統領にホワイトハウスで会ったのが3月で、それが最後だったと思う」と述べ、クリントン元大統領がメッセージを持っていなかった「アリバイ」も提示した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ホワイトハウスはまた、クリントン元大統領の今回の訪朝は全面的に個人的な活動だと規定した。
一方通信は、クリントン元アメリカ大統領が訪朝を終えて5日に空路で帰国したと、この日別途に報道した。
平壌空港でヤン・ヒョンソプ最高人民会議常任委員会副委員長やキム・ゲカン外務省次官がクリントン元大統領一行を見送ったと通信は伝えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北朝鮮の朝鮮中央通信が5日午前4時に発表した、「クリントン元大統領の訪朝の結果に対する北朝鮮側の報道」
『アメリカの元大統領ビル・クリントン一行が8月4日から5日にかけて我が国を訪問した。
朝鮮労働党総書記であり、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員長である我が党と人民の偉大な領導者、金正日同志がクリントン一行と接見なさった。
クリントン一行は滞在中、金永南最高人民会議常任委員会委員長を儀礼訪問した。
偉大な領導者金正日同志にクリントンは、アメリカの記者2人が我が国に不法入国して、反共和国敵対行為をしたことに対して深い謝罪を表し、記者たちを人道主義の見地から寛大に許して帰すことに関するアメリカ政府の切実な要請を丁重に伝達した。
再会では米朝間の懸案問題が真摯な雰囲気の中で虚心坦懐に深く議論され、対話の方法で問題を解決することで見解が一致した。
偉大な領導者金正日同志は、社会主義憲法第103条に基づいて労働教化刑を受けたアメリカの記者2人に特赦を実施して釈放することに対する、朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員長の命令を下した。
クリントンはそれに対し深い謝意を表して、両国間の関係改善の法案に関する見解を含んだ、バラク・オバマアメリカ合衆国大統領の口頭メッセージを丁重に伝えた。
アメリカの記者に対する釈放措置は、我々共和国の人道主義と平和愛護的な政策の発現である。
クリントン一行の我が国の訪問は、朝鮮とアメリカの間の理解を深めて信頼醸成に寄与するだろう』