アメリカのビル・クリントン元大統領一行が4日、北朝鮮の平壌に到着したと、朝鮮中央通信や朝鮮中央放送など北朝鮮のメディアが一斉に報じた。
北朝鮮の正午のニュースで、「アメリカの元大統領ビル・クリントン一行が4日に、飛行機で平壌に到着した」と報じられ、「空港でヤン・ヒョンソプ最高人民会議常任委員会副委員長とキム・ケガン外務省次官がクリントン元大統領を出迎えて、クリントン元大統領に花束が手渡された」と伝えた。
北朝鮮のメディアは、クリントン元大統領の訪朝の目的については言及していない。クリントン元大統領は10人の随行員と訪朝したという。
クリントン元大統領はこの日午後から、北朝鮮の高位当局者らと面談し、北朝鮮に抑留されている、アメリカのカレントテレビ所属の女性記者2人の釈放を求めて交渉すると思われる。これと関連して、クリントン元大統領と金正日の面談が実現する可能性も高そうだと予想されている。
これに先立ち聯合ニュースが、政府消息筋の言葉を引用して、「アメリカ本土を発った飛行機1台が、アラスカ経由の(民間航空機の路線である)米州航路を飛行して北朝鮮に接近した後、午前10時48分頃に順安空港に到着したことを把握した」と報道していた。