金正日が労働党幹部たちに90歳まで長期集権すると宣言したという日本のメディアの報道と関連し、金正日が後継者議論を禁止させたのは、政権の内部分裂を阻むための措置という分析が出た。
アメリカの民間研究機関であるCNA研究員のケン・ゴス局長は4日、ラジオ・フリー・アジア(RFA)とのインタビューで、“現在の金委員長の健康状態を見ると、彼がこれから15年以上生きられるかということがまず疑問である”と話した。
ゴス局長は“金委員長は心臓と、心臓に関連した疾患、高血圧と肝臓にも問題があると伝わってきている”とし、“もちろん、金委員長が80歳まで生きる可能性が完全にないというのではないが、一般的に健康上これだけ問題を抱えた人が、80~90歳まで生きるというのはすごく珍しいことだ”と指摘した。
彼は金正日が後継者についての議論を禁止したという報道と関連し、“北朝鮮政権内で、自分の後継者が誰になるか多くの推量が出回るのをできるだけ阻止しようとし、同様の発言をしたと思われる”と分析した。
ゴス局長は“後継者議論は結局、金正日政権内に分派を作って、後継者として上がった人に権力を分散させる”と言い、“その上で金正日は、普段自分の後継者についての推測が出回ることをすごく不快に思った”と付け加えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面更に、“現在、北朝鮮は核問題を含めて金融制裁問題、また中国との疎遠な関係など、深刻な問題が山積した状況であり、後継者まで問題になることを望んでいない”と指摘した。
ゴス局長は最近のインタビューでも、“北朝鮮の後継者の指名が随分遅れた”とし、“金委員長の健康状況を見ると、今後5年の内に軍部の確かな支持を確保する後継者の擁立準備をしなければならないが、残された時間は非常に短い”と主張した。