アメリカのバラク・オバマ大統領が2日(現地時間)に、北朝鮮が対話のテーブルに迅速に出ることを願っているが、これを北朝鮮が拒否する場合、追加の圧迫手段を動員して制裁のレベルを高めるという立場を明らかにした。
オバマ大統領はこの日、AP通信との記者会見で、北朝鮮の核実験に対する制裁が追加で取られる可能性があると言い、北朝鮮が経済問題を解決して国際社会に編入することができる唯一の道は、核を放棄することだと強調した。
オバマ大統領は、国連安全保障理事会の対北制裁は順調に進んでいると評価し、アメリカは対北制裁を推進しているが、北朝鮮が核交渉のテーブルに復帰するように「扉は開いておく」と強調した。
更に、北朝鮮が核プログラムを放棄することだけが経済難の克服と国際社会への編入のための唯一の道だと強調しながら、「その解決方法が今でも有効だという点を、北朝鮮が理解することを願っている」と述べ、北の核は不用という立場を再度明らかにした。
オバマ大統領のこの日の発言は、最近アメリカが実施した北朝鮮の船舶カンナム号の追跡と、核やミサイルプログラムと関連して、北朝鮮の企業と海外の企業に対してとった資産凍結と取り引き禁止措置などを拡大して適用する可能性があること、また、これとは別個に新しい制裁手段を動員する可能性があるということを意味していると思われる。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面1日にアメリカ国務省が、食糧難のため北朝鮮の住民の生活が懸念されるが、食糧支援の分配の透明性、すなわちモニタリングが確保されていない状態で、対北食糧支援をする意思はないという立場を明らかにした点も、対北食糧支援も迂迴的な対北制裁の手段として活用する可能性があることを示唆している。
アメリカが先週ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)や財務省、国防省などが参加する、国連安保理対北制裁決議の履行のための「タスクフォース(TF)」を構成して、フィリップ・ゴールドバーク前ボリビア駐在大使を特使に起用した点からも、アメリカ政府の対北政策が「圧迫と制裁」が必要な時点で、これを長く続ける雰囲気を感知することができる。
これについてホワイトハウスのロバート・ギブス報道官は、「対北制裁は確かに衝撃があると思う」と述べ、「アメリカ政府は活発な制裁をするために努力している」と語った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ギブス報道官は、北朝鮮が外部に武器や核関連物質を輸出することができないようにするための活発な検査が最優先の関心事と述べ、オバマ大統領は国連安保理の常任理事国と共に、北朝鮮が数年前に約束した義務事項を履行するために努力を続けると語った。
これは対北制裁の実質的な鍵を握っている中国を説得して、対北制裁に賛同させるための努力を強調したものである。
ギブス報道官はまた、「私たちは北朝鮮を注視し続けており、国際社会も非常に強力な措置を取っている」と言及し、北朝鮮が対話に復帰することを期待していると語った。