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北朝鮮が5月29日に舞水端里で短距離ミサイルを発射した34日後の2日に、再び短距離ミサイルを発射した。この日開かれた開城工団関連の南北当局間の3回目の実務会談が成果なく終了した直後に、北朝鮮がミサイルを4発連続で発射してその背景に関心が集まっている。

軍当局と専門家は現在の情勢から、軍事訓練だけではなく対外武力示威のレベルでミサイルを発射した可能性が高いと見ている。北朝鮮が先月22日に日本の海上保安庁に電子メールを送り、6月25日から7月10日の間に元山から110km以内の海上で訓練をすると通知していたため、射撃訓練の一環である可能性があるということだ。

だが、国連とアメリカの対北制裁が本格化しており、開城工団に関連する南北間対話でも「うまく行かない」と感じている北朝鮮政府の、対外示威用である可能性もあると思われる。5月末に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を平安北道の東倉里基地に移送して、江原道アンビョン郡の旗対嶺で中距離ミサイルの発射を準備しており、一連の「ミサイル脅迫」の次元のものと思われるということだ。

軍人出身の脱北者、キム・ジョンマン(仮名)氏はデイリーNKとの通話で、「毎年数回ミサイル訓練をしているので、今回もそうした意味はあるが、現状でミサイルを発射したという点を見なければならない」と述べ、「現在の状況は、国際社会の全方位的な圧迫を受けており、特に南北対話で優位に立つためにミサイルを発射した可能性が高い」と語った。

軍の関係者もこの日、「ミサイルは中距離でも短距離でも、全て私たちにとって脅威になるため、北朝鮮の軍事動向を注視している」と強調した。特に、夜間にミサイルを集中的に発射したのは、夜間に北朝鮮の海上に接近する他国の艦艇を狙った、打撃能力の補完の次元という解釈も出ている。

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今回ミサイルが発射された、咸南道咸興市の南のシンサン里基地からは、軍事訓練として短距離ミサイルがたびたび発射されている。北朝鮮の代表的な短距離ミサイル基地である東海岸のシンサン里と近隣の咸南クミャ郡サンボン里では、軍事訓練やミサイル性能実験で短距離ミサイルが頻繁に打ち上げられている。

2005年6月20日と21日には、シンサン里で改良型シルクワーム(射程距離95km)地対艦ミサイルと推定されるミサイル3発を発射しており、300km以上飛んだものもあった。