統一部のヒョン・インテク長官が、北朝鮮が「ウラン濃縮作業に着手」と主張したことと関連し、「北朝鮮が核を保有するという意志を表明したこと」と分析した。
ヒョン長官は15日、国会の外交通商統一委員会の全体会議に出席して、「北朝鮮の核問題を解決するために、(国連安保理の)制裁が効果的に実行されるようにする」と明らかにした。
野党の議員は不参加の中開かれたこの日の会議では、北朝鮮のウラン濃縮開発の動きに対する動向の把握と、開城工団問題の対策が論議された。
ハンナラ党のチョン・ジンソク議員は、「過去に政界で北朝鮮のウラン濃縮核開発に関して行き違った主張があった」と述べ、「当時執権与党では、北朝鮮の高濃縮ウラン開発の疑惑に対して、『ない話を捏造したのではないか』という主張が出たが、(北朝鮮のウラン濃縮核開発が)事実であることが明らかにされた」と指摘した。
また、「今回の発表で、結局は北朝鮮に核兵器を保有しようとする意図があることが確実になった」と述べつつも、「過去の政権勢力は、北朝鮮が実際に核兵器を保有しようとするのではなく、対米交渉用として開発しているに過ぎないと繰り返し話し、国民の安保不感症を加重させた」と批判した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面最近の金大中前大統領の発言と関連しては、「南北関係の悪化は李明博政府のせいだと、国民の世論を覆い隠して扇動することに対して非常に残念に思う」と述べ、「金前大統領こそ結果的に、北朝鮮が核兵器を保有することにおいて、大きな功労を立てたのではないか」と糾弾した。
ハンナラ党のファン・ジンハ議員も、「北朝鮮が対政府闘争を扇動したのに続いて、前職の大統領までも政府に抗しなさいという反政府闘争を扇動している」と述べ、「国の状態がおかしな方向に向かっているが、政府はこれに対応しなければならないのではないか」と主張した。
ヒョン長官はこれに対して、「北朝鮮が大統領打倒と政府の転覆まで主張するなど、対南誹謗の度が水準を越えていて、深刻な問題と見ている」と述べ、強く対応すると答えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ユン・サンヒョン議員はヒョン長官に、「北朝鮮の市場で韓国のチョコパイが人気で売れていることを知っていますか」と質問した後、「チョコパイ1つ作ることもできないのに、核兵器を作る北朝鮮は正常な国家ではない」と声を高めた。
ユン議員は「改革、開放に拒否感を持っている金正日にとって、市場経済体制が流入する可能性がある開城工団は、有り難みは多くないだろう」と述べ、「そのため、北朝鮮は今すぐ開城工団を閉鎖する宣言をしないとしても、韓国企業が自発的に撤収するようにするだろう」と主張した。
更に、「私たちが北側の要求どおり勤労者の賃金を引き上げても、金正日にドルが入って行く搾取の国「が変わらない限り、根本的な解決策にはならない」と言い、「結局、北朝鮮の核開発資金や統治資金だけをまかなうことになるに過ぎない」と指摘した。