韓国・統一部のヒョン・インテク長官が4日に、「北朝鮮の金正日が自身の健康問題のため、息子への権力継承に拍車をかける必要性を感じた可能性がある」と語った。
ヒョン長官はこの日、ソウルのロッテホテルで開かれた、国家ブランド委員会が主催した第2回国際諮問フォーラムのテーマ発表で、「金正日の健康状態の悪化が、後継者問題と深く関係がある」と主張した。
また、「金正日が昨年8月に脳血管系の疾患に侵され、6ヶ月間の回復期間を置いたという内容のニュースが報じられた。興味深いのは、健康が悪化してから北朝鮮が非常に攻撃的な態度を見せていることだ。金正日が脳疾患の病に侵されていなかったら、後継者問題をこのように迅速に進めることはなかった」と話した。
李明博政権発足後、南北関係を主に担当している統一部長官が、公の場で金正日健康悪化説や後継者問題について話したのはこれが初めてだ。
特に、三男の正雲で「3代世襲」が決まったという最近の情報を、韓国政府もある程度信憑性のある情報として扱っているという発言が出て注目された。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ヒョン長官は、「金正日は不確実な政権の将来を懸念している。そうした気持ちが外部への挑発や内部の変化と密接な関係があるのは確かだ。北朝鮮内部にも、金正日の健康問題や北朝鮮政権の変化、政権の未来に対する不確実性または後継者の問題が山積している」と指摘した。
先月25日に行った北朝鮮の核実験に対する国連安保理の制裁案と関連しては、「現在の制裁よりも強まるだろう。北朝鮮が国連安保理の決議に反する核実験をしたからだ」と話した。
また、「我々は核保有国と共に生きなければならないのかと質問されたら、答えは『ノー』だ。金正日はいつも大きな決断を下すと主張しながら、実際にそうした決断を行うことに躊躇してきた。私は完全な非核化こそ、大きな決断ではないかと考えている」と強調した。