アメリカ核保安局のウィリアム・トビー元副局長が、「北朝鮮の核能力の向上は、アメリカの国益と合致しない。オバマ政権はこれを防ぐべきだ」と主張したと、21日(現地時間)にラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
トビー元副局長は、「北朝鮮の核実験は、核能力の向上につながる可能性がある。北朝鮮が他の独裁政権に危険な物質を売ろうとしている意図も見える。アメリカは北朝鮮の核拡散の動きに対応するべき」と強調した。
トビー元副局長は、20日にCBS放送に寄稿した「北朝鮮の真の脅威」という論評で、北朝鮮の核に対する野望を考えると、オバマ政権の「意図的な無視」は正しい対北政策ではないと指摘した。
また、「北朝鮮の核拡散がもたらす結果は、金正日政権だけの問題という水準を超えている。オバマ政権は積極的に対策作りに取り組むべきだ。可能なあらゆる制裁をとると、北朝鮮に伝えるべき」と強調した。
アメリカのジョン・ボルトン元国連大使も20日に、ウォールストリートジャーナルに寄稿した「北朝鮮の追加核実験に備える」という社説で、「アメリカが北朝鮮の第1次核実験を容認したら、イランに誤った信号を送ってしまう。にもかかわらずオバマ政権は、北朝鮮の挑発に対話で応じると言っている」と批判した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ボルトン元大使は、「オバマ政権が北朝鮮の2回目の核実験を防がなければ、イランを含めた他の国々が、相次いで核開発に乗り出す可能性が高い。オバマ政権は早く金正日のシナリオから抜け出すべき」と強調した。