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北朝鮮が宣布していた「準戦時状態」に伴い、軍事境界線付近から北部に疎開する人が急増。列車の切符の値段が急騰したと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

平壌発恵山(ヘサン)行きの1列車、3列車は、時刻表通りなら23時間で恵山に到着するはずだが、電力事情のよい夏でも停電や電気機関車の故障で2日ほどかかることが多い。渇水で水力発電所がまともに稼働できない冬には10日以上かかることすらある。

運賃は、本来は2000ウォン(約30円)だが、「ダフ屋」を通じて買わざるを得ないため、2万ウォン(約300円)ほどする。さらに準戦時状態の影響で最高6万ウォン(約900円)まで急騰。軍事境界線に近い地域を中心に戦争が本当に起こるかもしれないとの不安心理が広がり、疎開する子どもや老人が急増したためだ。