北朝鮮の朝鮮中央通信は7日、8月15日より標準時を現在より30分遅らせた標準時、「平壌時間(世界標準時+8:30)」を施行すると報道した。
北朝鮮の国営メディアは「平壌時間」の導入理由として、「奸悪な日本帝国主義者が朝鮮の標準時間まで奪う千秋に許せない犯罪行為を働いた」としながら、日本の植民地支配に対し反発する意思を鮮明にしている。
これに伴い、今まで時差のなかった日本や韓国(世界標準時+9:00)とは30分の時差が生じることになる。また、今まで1時間の時差があった中国(世界標準時+8:00)とは30分の時差に縮まる。
ちなみに、世界標準時と30分単位でズレがある時間帯は、インド(世界標準時+5:30)やオーストラリアの西オーストラリア州(世界標準時+9:30)など珍しくない。
朝鮮半島ではかつて世界標準時+8:30の時間帯が使われていたが、日韓併合後の1912年1月1日から日本と同じ世界標準時+9:00に変更された。また、韓国では独立後の1954年3月から標準時を30分遅らせる措置が取られたことがあるが、1961年8月に元に戻されている。その後も標準時を変更しようという議論があるが、世論の支持を得られていない。