南北が21日に、李明博政府出帆後初の政府間接触を持つことになったが、接触場所などの問題をめぐり、「気力戦」が続いている。
南北はこの日午前に2度、連絡官が事前に接触して場所や議題、参席者などの調整を試みたが、合意点を見出せないまま昼休みに入り、午後3時現在、進展が見られない。
北側は16日に伝えたとおり、開城工団の中央特区開発指導総局で会談することを主張しているが、韓国の代表団は開城工団管理委員会で行いたいと主張して対立しているという。
韓国の代表団はまた、北側の代表団の名簿と接触の議題を通知するよう要求したが、北側はこれに応じていないという。
統一部のキム・ホニョン報道官はこの日午後、記者団に対し、「午前中は今回の接触の運営の問題に関する相互の立場について交換した」と述べ、「午後、再度連絡官の接触があるだろう」と説明した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面キム報道官はまた、「北側が総局に来るように言ったが、これに対して納得するに値する説明が必要だということ」と言い、「私たちとしては開城工団管理委員会の事務室で(接触)する方がよいという立場を伝えた」と述べ、接触の場所をめぐって両者の間に意見の差があることを示唆した。
韓国の代表団は「身辺の安全と開城工団の安定した運営」という原則の下、今回の接触で抑留されている現代アサンの職員A氏について南北間で実質的な協議を行いたいという立場を見せ、北側に代表団の名簿を送り、議題を事前に調整することを求めたが、北側がこれに応じていない。
キム報道官も「(代表団が)まだ北側の参席者について通報を受けることができていないようだ」と言い、「相手が誰なのか知ったうえで会うのが常識ではないか」と述べた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一部では、北側は既に「重大な事案の通知」を事前に予告していたが、韓国側が「通報」ではなく「協議」のレベルに引き上げるために、無理に北側を説得しているため接触できないでいるのではないかという意見も出ている。
韓国政府は「一方的な通報だけ聞くために開城に当局者を派遣したわけではない」という立場を取ってきた。政府関係者も「韓国政府は北側が一方的に『通報』することを予想し、様々な対応策を用意した」と述べている。
北側の中央特区開発指導総局は16日に、南側の開城工団管理委員会に通知文を送り、「重大な問題で通知することがあるので、管理委員長は開城工団と関連している責任ある政府当局者と一緒に、21日に開城工団に来るように」と伝えていた。