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北朝鮮が、抑留している現代アサンの職員A氏の接見と弁護人の立ち会いを、4日間拒否し続けている。

統一部のイ・ジョンジュ副報道官が2日の定例ブリーフィングで、「開城の現地の管理委員会や現代アサンと北朝鮮の関係者との接触は続いているが、A氏との接見は現在まで実現していない」と伝えた。

イ副報道官は一方で、「北朝鮮は韓国側の関係者と接触して、A氏が開城工業地区内で調査を受けており、健康などには何の問題もないということも確認した」と述べた。だが、「A氏に対する調査の経緯や追加の調査内容については、北側が全く言及しなかった」と話した。

北朝鮮は先月30日に、脱北策動・政治体制の非難などの理由をあげてA氏を連行して、現在まで外部との接触を遮断して拘禁したまま調査を続けている。

これについて韓国政府は、北朝鮮が南北間合意と自分たちの法手続きに従って、A氏の違法容疑に対する調査を行っているという立場をとっているため、接見や弁護人の立ち会いなどを要求し続けて北側の返答を待っている。

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イ副報道官は、「調査期間に調査を受けている人の基本的な権利を保障することは、南北の合意事項」と言い、「韓国側の関係者が直接A氏に接見したわけではないため、政府は北朝鮮がA氏との接見を早く保障するよう促している」と語った。

韓国政府はこれまで、A氏がどうして調査を受けているのかということも把握できていない。イ副報道官は「A氏の最近の動向について現代アサンと協議中だが、北側の調査の経緯を正確に判断できる内容はまだなく、「推定」を口にするのは適当ではない」と主張した。

北側が韓国側の要求に対して黙りこんでいるが、これといった対策がないのが実情だ。A氏の身辺の安全と開城工団の運営を安定させるという目標を掲げている政府が、北側の「口」だけ見ているという批判も出ている。

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政府は「非公式に北側と接触しているので、状況をもう少し見守ってほしい」という立場だけとっている。

一部では、今回の事件はアメリカ人記者の起訴と同時に行った北朝鮮の緻密な企画による事件だという主張も出ている。そのため、北朝鮮が言い放った「テポドン2号」の発射の後までA氏の抑留状態が続く可能性があるともささやかれている。

国家安保戦略研究所のナム・ソンEク所長は、「事件自体に、韓国政府の立場では統制外(out of control)にあるという性格がある」と述べ、「北朝鮮に抑留された女性記者の事件を見ると、同行した中国朝鮮族の行方がはっきりしないという点から、北朝鮮が事前に企てたのではないかという気もする」と語った。

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更に、「開城工団の韓国人抑留事件も、韓国の気を引いて動いて見ようという意味で企画した両面作戦のようだ」と主張した。