平壌市サンウォン郡で1月に発生した口蹄疫が収拾し、これ以上拡散の可能性はないようだと、国連世界食糧農業機関(FAO)が4日明らかにした。
ローマに本部があるFAOと国際獣疫事務局(OIE)は、1週間北朝鮮の口蹄疫感染地域を訪問した後、ウェブサイトに載せた報道資料を通じて、このように伝えた。
この日、ヨセフ・ドメネヒFAO首席獣医官は、”感染地域の訪問及び北朝鮮の獣医当局との議論を通じて、口蹄疫の追加発生の危険は制限されているという結論を下したが、北朝鮮は相変らず警戒状態にある”と説明した。
これと関連し、デイリーNKは去る2月末に、咸鏡道の国境地域で発生した口蹄疫を遮断するために行われた北朝鮮政府の地域統制措置が解除されるなど、口蹄疫がおさまりつつあると伝えた。
北朝鮮政府は1月初めに会寧で口蹄疫の症状を見せる牛が発見されると、2月24日まで40日以上中朝国境一帯の車や人の移動を完全に遮断する統制措置を取った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面FAO側は北朝鮮で口蹄疫が更に発生する万一の事態に備えて、高品質ワクチンの輸入、非常対応計画の準備、実験インフラの改善及び訓練など、対北支援計画を準備していると伝えた。
また、北朝鮮は動物の確認及び登録、検疫手続き、移送経路による消極的・積極的監視、診断能力などが強化されなければならないと指摘した。
北朝鮮で1960年以後初めて発生した今回の口蹄疫に、北朝鮮の獣医当局は感染した約400匹の牛と2千600匹の豚を屠殺して、標準疾病統制措置を取ってきた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これに先立ち、韓国政府は先月28日に、消毒薬などの薬品6種類、高圧噴霧器を含めた装備5種類など、あわせて2億8千万ウォン相当の口蹄疫防疫物資を北朝鮮におくった。また、北側が要請した顕微鏡と滅菌機など26種類の物資と、追加の防疫に必要な部防疫服や長靴などの消耗品5種類を提供する方針だ。