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朝からしとしとと雨が降る教化所(監獄, 懲役刑を受けた人を拘禁する施設)の鉄門の前に、じめじめと濡れた服を着たまま、見窄らしい姿で歩いて行く19歳の少年がいた。不本意ながら人を殺めて教化所に入所する私、リ・ジュナだった。

とぼとぼと歩いて鉄門の前で足を止めると、大きくて物々しい真っ黒な鉄門が行く手を遮っていた。どきどきと高鳴る胸を鎮めながら立っていると、突然空気を裂くような鋭い哨兵の声が聞こえた。

「頭を下げろ!」

思わずうつむいたが、「ギギギ~~」という大きな音にびっくりして頭を上げた。教化所の鉄門が開いていた。その瞬間、目から火花が散って後頭部に衝撃を感じた。

「どこをほっつき歩いていた薄ウしだ」

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「頭を下げて、急いではって入れ!」

痛みを感じる間もなくばっと飛び込むと、後ろで鉄門が閉まる音が聞こえ、頭がぞくっとした。「ギギギ~、ガタン」とても恐ろしくて目も開けることができずに立ちすくんでいると、「おい、おまえ! 俺について来い!」という叫び声が聞こえた。目を開けると、保安員が私が答える前に後ろを向いて、歩いて行く姿が見えた。

ひたすら歩いて、あちらこちらをよく見ると、右側に大きくて真っ黒い字で、<逃走者は撃つ!>、<逃走は自滅の道だ!>という恐ろしい言葉が書かれていた。怖くて震えながらついて行き、左側を見ると、腕に衛生