北朝鮮の首都・平壌(ピョンヤン)にある45階建ての高麗ホテルで11日、火災が発生した模様だ。ロイター・AP通信やボイス・オブ・アメリカ(VOA)などが12日、目撃者の話に基づき報道した。人命被害は不明。
高麗ホテルは北朝鮮屈指の高層ビル。VOAは「火災は11日午後5時30分頃、ホテル36階の廊下から発生」し、「火は激しくなく宿泊客・職員に避難命令は出なかった」などと伝えた。
高麗ホテルは外国人や在日朝鮮人が主に利用しているほか、北朝鮮当局に「スパイ容疑」などで拘束された外国人らが、海外メディアと接触する際にも使われることがある。
ロイターは、黒煙が上る様子を収めた画像を入手。目撃者の話では、治安機関や救急車両がホテルの外に集まっており、写真を撮ろうとした外国人数人が拘束されたとされる。
【関連記事】北朝鮮観光の活路は「共産主義テーマパーク」