韓国・外交通商部のユ・ミョンファン長官は11日に、「北朝鮮のミサイル発射の動きは北東アジアだけではなく、国際社会に緊張をもたらして、6カ国協議にも悪影響を及ぼす」と話した。
ユ長官はこの日、ソウルのャSン洞にあるロッテホテルで開かれた、ヨーロッパ商工会議所の午餐会に招かれ、「最近、北朝鮮が韓国への誹謗を強化し、ミサイル発射を準備するなど、緊張を高めている」と演説した。
また、「北朝鮮がミサイル発射を人工衛星と主張しても、国連安保理決議の第1718号に違反する行為だ」と明確な態度を見せた。
更に、9日に訪韓したアメリカのスティーブン・ボスワース対北政策特別代表との面談のことを挙げながら、「今回、北朝鮮が衛星を発射しても、それは弾道ミサイルと関連したすべてのプログラムを禁止した国連安保理決議の第1718号に違反することだ。これが米韓の共通した認識だ。米韓の認識に差はない」と強調した。
アメリカ国家情報局のデニス・ブレア局長の、「北朝鮮の発射体=宇宙発射体(Space launch vehicle)」という発言が波紋を投じていることと関連し、ユ長官は「北朝鮮は発射準備をしているのが人工衛星だと主張しているため、そのように言ったのだと思う。これは米韓の意見の食い違いではない」と説明した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面さらに、「最も重要なのは、衛星と長距離ミサイルの発射技術は同じであるため、衛星を発射しても国連安保理の決議第1718号に違反している」と説明した。
デニス・ブレア局長は10日に米国会上院の軍事委員会の公聴会に出席し、「北朝鮮が宇宙に発射すると発表した。それが北朝鮮の意図だと信じている」と話したため、アメリカが「北朝鮮の発射体=人工衛星」と認識しているのかということに関して議論が生じている。
ユ長官は北朝鮮の核問題と関連し、「北朝鮮の核問題は朝鮮半島と北東アジアだけではなく、全世界の非核化のために必ず解決すべきことだ。ボスワース特別代表と、完全かつ検証可能な北朝鮮の非核化の第2段階を迅速に終わらせ、第3段階に進むために努力することに合意した」と伝えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、「2日前に北朝鮮が軍の通信線を遮断したことは残念に思っている。北朝鮮は南北が合意した通り、相手に対する誹謗や緊張醸成の行為を直ちに中断し、迅速に南北対話に復帰すべきだ」と強調した。