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最近、北朝鮮にいる親戚を援助するために北朝鮮を訪問する朝鮮族がかなり減っている。

先月28日、図門税関を経て北朝鮮のナミャン税関(咸北穏城郡ナミャン労働者区)に行った中国同胞のキム・イルス(仮名・48歳)氏は2日、デイリーNKと通話したが、あまりに激怒していたため、言葉を続けることもできないほどだった。

彼は延吉で町内のスーパーマーケットを経営する平凡な中国の同胞だ。北朝鮮で苦労して暮らしている叔父の手紙を受けとって、暮らしの足しになる品物をなんとか新調し、ナミャン税関に行ったと語った。しかし、キム氏は税関で’罪人扱い’されたと興奮をおさえることができなかった。

キム氏が持って行った品物は米や医薬品、冬服、靴、食用油、砂糖、蜂蜜、タオル、ろうそくを含めた家庭用品が全てだった。北朝鮮政府が警戒するCD、ビデオを含めた電気製品もなかった。

キム氏は”ナミャン税関から税関員たちが乱魔ネ言葉で命令し、身体検査をした”と言い、”品物をぐいとひっくり返して、2時間以上遅れた”と語った。”まるで罪を犯して入って来た人を審問するかのように、親戚関係や訪問の目的、家族関係を聞いてきて、時には嘘をつくなと脅威までした”、”親戚に会いに行く同胞たちがスパイだとでもいうのか?”と声を高めた。

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彼はまた、“叔父が体の調子が悪く、従弟(叔父の息子)が税関に来たが、直系の家族ではないと、面会もさせてくれなかった”と語った。

キム氏は更に、”持って行った物品だけでも従弟に渡してくれと言って頼んだが、それも承諾してくれず、仕方なく戻ってきた”と語った。

興奮した声で、“戻って来ながら、二度と豆満江を渡らないと誓った”と述べ、“中朝国境の橋を渡りながら、北朝鮮のやつらと悪口を言い、持って行った品物を川にやたらめっぽう投げ落としてしまった”と言った。

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しばらく前まで、税関での親戚面会はいとこ、6等親程度ならば特に問題なしに承諾してくれた。問題は各税関で内部の事情によって、規定にもない制限措置があることだ。

税関員らの腐敗は既に広く知られているため、中国の同胞が親戚に会いに行く場合、税関員に与える賄賂は必ず別に準備するものと決まっている。キム氏もタバコやビール等を準備して行ったのは勿論だ。しかし、税関内部で誰か腐敗の問題で解任された事件があったり、税関員どうしの軋轢のため、明らかな理由もなしに親戚の面会さえ許可されない場合があるという。キム氏もそのような目にあったと思われる。

このような取り締まりにあえば、被害は北朝鮮側の親戚に及ぼされる。ぎりぎりの生活で、期待したお金や品物を受けることができなかった失望感は、あまりにも大きい。

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更に大きな問題は、このように会うこともできずに帰った中国の親戚が、二度と援助してくれないかもしれないというものだ。一度でも会えば、北朝鮮の事情が分かるようになり、また事情が分かれば、更に援助しようと思うが、北朝鮮の税関員の仕打ちに一度憤れば、二度と北朝鮮に行くものかと思ってしまう。

このため、最近北朝鮮にいる親戚を援助しようとする朝鮮族の数も、ますます減っている。北朝鮮の税関の横魔ノあきれて、意欲を出すことができないのだ。

北朝鮮の住民には、親戚など、数百万人の中国の縁故者がいる。 90年代半ばの食糧難の時期に、彼らは中国の親戚の助けを頻繁に受けた。しかし最近、税関員らの横魔フため、これも容易ではない。

キム氏は“理由はどうであれ、生活が困難で援助しようとする人々を罪人扱いするのは、この世の中で北朝鮮しかないだろう”と言い、“北朝鮮と言ったら、皆どうして頭を振るのか、理由が分かった”と電話を切った。