■ 2008年12月31日、カンドン郡の人民委員会委員長のチェ・ジョンホに対する人事発令
チェ・ジョンホ(カンドン郡人民委員会委員長, 推定56歳)は、約13年にわたる軍生活を終えて軍官として除隊し、軍官管理局傘下の炭鉱労働者として働いた後、経理課の責任指導員に抜擢され、第5管理局の部長に昇進し、その後数年間群衆外貨稼ぎ(群衆に各局が要求する品目を公告して、人々が物品を持ってきたら国家が物物取り引きをすること)の支配人を積極的に支援して、カンドン郡の人民委員長に抜擢された人物だ。チェ・ジョンホは豪放な性格で商人気質がある人だそうだ。頭の回転も早く決断力があり、10年近く人民委員長として働き、今回平壌市の人民委員会副委員長(国土担当局長)に昇進することになった(平壌市人民委員会副委員長は7名いると言われている)。チェ・ジョンホの人事異動で空席になった、カンドン郡の人民委員長の職には、人民委員会の事務長だった人が推薦されたという。
■ 平壌市で配給…正月には焼酎の配給も
平壌市では去年の10月下旬から今年の1月現在まで配給が全量供給されており、平壌市の中心区域では米とトウモロコシの割合が 8:2で、周辺区域では米とトウモロコシの割合が2:8で配給されたと伝わった。今年の正月には平壌市の周辺区域を中心に、焼酎も1本(0.5リットル)供給された。
■ 携帯電話の開通と利用状況に関する証言
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面平壌では去年の12月15日から携帯電話サービスが開通したが、携帯電話は平壌市内だけで通話が可能であり、当初は1,000ドルで売買されたという。公式の販売所は中央郵便局で、お金があれば一般の人も購入が可能だ。軍の部隊と党機関の幹部の使用は許可されておらず、行政機関や法機関の幹部だけが許可された。だが、携帯電話を持っていても平壌を除く他の地域では通話が不可能だという。平壌でも家の電話の受信は不可能で(発信は可