北朝鮮の祖国平和統一委員会(以下、祖平統)が韓国の李明博大統領が三一節(1919年、植民地時代に起きた独立運動を記念する国家的な記念日)の記念式典で、「南北の合意を尊重し、対話を促す」と話したことについて、「天下の逆徒」、「売国逆徒」などの表現を使いながら強く非難し、事実上対話の提案を拒絶した。
北朝鮮・朝鮮中央通信の3日の報道で、祖平統の報道官が「三一節の記念式典で自分の立場もわからず、南北関係について冗長に話した」ときつい言葉で非難した。
特に「同族を狙ったアメリカの侵略的な核兵器や核ミサイルは認め、それを韓国に持ってきて我々を侵略しようとする演習に没頭している。平和的な人工衛星さえミサイル発射云々している。そのような天下の逆徒はこの世の中、どこにもいない」と主張した。
これは、北朝鮮の長距離ミサイルと推定されている「テポドン2号」の発射の動きに対する韓国政府の態度や、3月初旬に行う米韓合同演習であるキーリゾルブに対する強い不満であると思われる。
同報道官はまた、「さらに同族を敵に回し、南北の合意を紙くずにした売国逆徒が、今更合意事項の尊重だの、共存繁栄だの、対話だのと言うのは本当にけがらわしい詭弁であり、民族に対する我慢できない愚弄だ」と非難した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面さらに、「反統一宣言である非核・解放・3000のコピーに過ぎない。逆徒である李明博大統領が口癖のようにいう『本当』というものの実体が今回の話でよくわかった」と批判した。
李大統領は三一節の記念式典で、「北朝鮮を本当に守るのは核兵器やミサイルではなく、南北の協力や国際社会との協力だ。南北間の合意事項を尊重し、それを基に南北関の対話や協力を発展させていくつもりだ」と話したが、それに対する非難だと考えられる。
同報道官は「北朝鮮の人民は李明博逆徒に幻滅し、もうすでに放棄してしまった。南北関係はすでに取り返しがつかない限界線を越えてしまった」と強調した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面さらに、「これ以上ばかばかしい遊びをやめて、韓国国民や同族の願い通りに早く政権の座から自ら降りてくるべきだ。南北関係の正常化が可能になる方法はそれしかない」と主張した。