アメリカの保守派シンクタンクと言われているヘリテージ財団が、北朝鮮やイランなどのミサイルの危険を訴える動画で、「北朝鮮のミサイルはアメリカ本土まで33分しかかからない」と警告した。
ヘリテージ財団は2日にホームページで公開した「33分、新しいミサイルの時代にアメリカを守る」という7分48秒の動画で、北朝鮮の長距離ミサイルがアメリカ本土に到達するまでの33分間に、アメリカがどのようにミサイル防衛システムを稼動するべきかということについて説明している。
動画にはヘリテージ財団のエドウィン・フォイルナー理事長、ヘンリー・オバーリング元ミサイル防衛局長、イギリスのマーガレット・サッチャー元首相などが出演し、敵対国からのミサイル脅威の危険性や、ミサイル防衛システムの構築を主張している。
フォイルナー理事長は、「政府の最も根本的な役割の一つは敵から国民を保護することだが、我々は今、保護されていない」と、ミサイル防衛システムの重要性を強調した。
オバーリング元局長は「たった1つのミサイルが発射されただけでも、アメリカや同盟国が凄まじく破壊される」と述べ、外部からの脅威を明確に認識する必要があることを強調した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、オバーリング元局長は弾道ミサイルがレーダーに発見されたら、地上や海上のレーダーで警報を鳴らして、レーダービームで発射されたミサイルの情報を確認した後、迎撃ミサイルを発射する迎撃技術について説明した。その技術は1993年にレーガン大統領時代に提案されたものだという。
さらに、「すべての交渉が失敗に終わってミサイルが発射される可能性を見据えて、我々はアメリカに向って飛んでくるミサイルを迎撃できる能力を備える必要がある」と主張した。
ヘリテージ財団は3日にアメリカ・ワシントンのナショナルプレスクラブで記者会見を開き、北朝鮮のミサイルがアメリカ本土までかかる時間である「33分」をテーマとした1時間の映像を公開する予定。