北朝鮮では、三代にわたる最高指導者の名前「日成(イルソン)」「正日(ジョンイル)」「正恩(ジョンウン)」を名前を使うことは許されないが、韓国の李明博(イ・ミョンバク)前大統領の名前は問題ない。それでも、自発的に改名する人が増えていると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
「南朝鮮が大嫌いで関係がないことや、思想や忠誠心をアピールするために名前を変えるようだ。北朝鮮当局は、『ネズミ野郎』とか『ネズミ明博』とネガティブキャンペーンを張っていたので好意的に受け止めている」(RFAの平壌情報筋)
北朝鮮で改名は非常に面倒だが、こうした事情からスムーズに手続きも済むとのことだ。
平安南道(ピョンアンナムド)の情報筋によると、「明博」という名前の住民に対しては、北朝鮮が韓国を罵倒する時に使われる常套句「南朝鮮反動野郎」「傀儡ファッショ野郎」でからかわれるため、改名するケースもある。
一方、朴槿恵(パク・クネ)大統領と同じ「槿恵(クネ=クンヘ)」という名前については「改名した話はまだ聞いたことがない」と情報筋は伝えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、北朝鮮では誰でも知っている韓国の有名人と同名の平壌在住の女性は、冗談交じりに次のように語る。
「冷やかされることもあったがけど、有名な名前ですぐに覚えるから得ですよ。からかわれても『向こう(韓国)が私の名前をマネした』と言うとウケます」
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