昨年3月に金塊27キロを密輸入しようとした北朝鮮の外交官が摘発されたバングラデシュで、今度は北朝鮮大使館が経営するレストランが現地当局に摘発された。酒とバイアグラなどを無許可で販売していた容疑だ。
米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、バングラデシュの有力紙プロトムアロの記事を引用し、首都ダッカのボナニ地区にある北朝鮮政府経営のレストラン「平壌(ピョンヤン)館」が、政府の許可を受けずに酒類やバイアグラなどを販売していた容疑で、15日午前にバングラデシュ税関調査局と警察の家宅捜索を受けたと伝えた。
金一族の秘密資金に
捜索ではビール94本、ウィスキー10本、北朝鮮製のバイアグラ210錠が押収され、レストランの関係者1人が逮捕された。イスラム教徒が国民の多数を占めるバングラデシュでは、政府の許可なしに酒類の販売はできないことになっている。