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北朝鮮の全国各地で「我々(北朝鮮)は、米帝と南朝鮮(韓国)と戦えるすごい軍事力を持っている、戦ったら絶対に勝つ!」という内容の講演会が開かれていると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

新年の辞貫徹を強調する2014年の宣伝ポスター
新年の辞貫徹を強調する2014年の宣伝ポスター

北朝鮮には至るところに、必ずと言っていいほど公会堂のような施設があり「講演会」が行われる。講演内容は「アメリカ映画を見たら厳罰に処す」などの当局の指示や、思想教育だ。

RFAの平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋によると、最近の講演会では米韓との対決で、北朝鮮は絶対に勝利する確信を人々に植え付けるために行われているという。

講演会では、昨年1月に元山(ウォンサン)沖で行われた空海軍の米空母攻撃訓練を金正恩氏が現地指導したときの映像を上映して、朝鮮人民軍の戦力がいかに優れているかを見せつけた。

「フカシだ、ホラだ」「米帝に勝てるかも」相反する住民の反応

こうした講演内容について、外国の情報に日常的に接している人々は「フカシだ」「ホラだ」などと酷評。一方で、情報にアクセスできない住民は、ある程度信じているという。ただし、100%ではない。

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「北朝鮮空軍の超低空飛行技術は、敵のレーダーを無力化する」という当局のプロパガンダに耳を傾ける人々も、訓練時に戦闘機1機が墜落した事実が隠蔽されていることを知っていながら次のように皮肉る。

「そんなに人民軍(北朝鮮軍)がすごいのなら、米韓を今すぐ攻め落としちゃえばいいのに、なんで油を売ってるんだ?」

また、慢性的な経済難から貧困層からは「どうせ失うものもないから、戦争でもすればいい」という声も聞こえる。

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北朝鮮は、米韓合同軍事演習に対して毎年のように「演習が行われれば無慈悲に対応する!」と勇ましい掛け声で対応しているが、住民からは無慈悲に皮肉られているようだ。

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