韓国の外交通商部が4日、北朝鮮の5MW原子炉と50MW原子炉に使われる未使用燃料棒の写真を公開した。
この燃料棒は先月16日に北朝鮮を訪問した政府の実体調査団によって公開されたもので、実体調査団が確認した燃料棒は1994年に米朝間のジュネーブ合意によって生産が中断したものだ。北朝鮮が保管している未使用燃料棒は50MWが1万2千個、5MWの燃料棒が2千4百個以上で、あわせて1万4千個以上ある。
未使用燃料棒の長さは60cm、厚さは約3cmで、重さは5MWが6.2キロ、50MWは6.9キロで、30個ずつ棚に保管されている。50MWの1つの原子炉に、8千個以上の燃料棒が必要であると言われている。
6カ国協議の参加国は、北朝鮮の未使用燃料棒を、曲げて使用することができないようにするか、別の国が買い入れる方案を考慮している。実体調査団が訪朝し、現在未使用燃料棒に対する技術的評価が行われているが、購買当事国は韓国になる可能性が高いと予測されている。
北朝鮮は2007年に「10・3合意」によって、寧辺の核施設で11種類の不能化措置をとることになったが、廃燃料棒の引き出しと燃料棒の駆動装置の除去、未使用燃料棒の処理の3つの事項を残している。 <写真提供 = 外交通商部>