アメリカ・国務省のジェームズ・スタインバーグ副長官(指名者)が、北朝鮮の未使用燃料棒の購買を進めている韓国政府を支持しているという。近いうちに立場を決め、今後購買に関する話し合いが活発になると思われる。
スタインバーグ副長官(指名者)は、アメリカ・上院の認定公聴会の直前である22日(現地時間)に受けたリチャード・ルガー議員(上院外交委員会の共和党幹事)の、「北朝鮮が使用していない核燃料棒を購買しようとする韓国政府の計画に対するオバマ政権の意見」という書面質疑に、「即刻検討する」と答えた。
スタインバーグ副長官は、「韓国はアメリカの重要な同盟国であり、北朝鮮の核問題を解決するための主要なパートナだ。核無能力化を早期に終らせるという目標を韓国と共有している」と説明した。
北朝鮮の未使用燃料棒の処理問題は第6回6カ国協議(2007)で合意した、10.3合意による「北朝鮮の核施設無能力化の第11段階措置」の一つで、現在まで8段階まで終了している。
未使用燃料棒の処理の方法は、燃料棒を売ったり曲げたりしてこれ以上使えないようにすることも挙げられるが、最も確実な方法は未使用燃料棒を北朝鮮から搬出することだ。現在、韓国が未使用燃料棒を購買することを検討中だという。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面韓国政府の関係者は22日に、「未使用燃料棒の保管状態や管理状態を詳しく調べて、様々な疑問が解消された。アメリカなど他の参加国とも今回の結果を共有し、様々な条件も検討しなければならない」と述べており、北朝鮮との価格交渉が争点になると思われる。
15日から4泊5日で北朝鮮を訪問した韓国の査察団は、5MW級原子炉で約2400本、50MW級原子炉で約1万2400本の、合計1万4800本を確認した。
これはウラニウムに換算すると約102トンに相当し、国際相場は1000万ドルを上回るという。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面スタインバーグ副長官は中国政府が脱北者を監禁したり強制送還したりするなど、人権を蹂躙していることについても、「我々は圧制を極める政権から逃げるために、北朝鮮を脱出した北朝鮮の住民に対する中国政府の状態を非常に懸念している」と話した。
また、もし自分が副長官に認定されたら、「関連する国際機関や中国を含む周辺国家と協力し、脱北者たちが人間らしく生き、国際法で保護されるように努める」と強調した。