大韓航空前副社長、趙顕娥(チョ・ヒョンア)被告に対する控訴審第2回公判が20日、ソウル高裁であった。趙被告は乗務員のナッツの出し方に激怒して離陸直前の航空機を引き返させたとして、航空保安法違反の罪などに問われている。
検察側は趙被告に、一審と同じく懲役3年を求刑し、結審した。
検察側は趙被告の原審における法廷での発言を理由に「心から反省しているのか疑問だ」と指摘。一方、趙被告は公判中に一度も頭を上げず、最後の陳述で「置いてきた子どものことを考えながら夜も明かして深い反省の時間を持った」と涙を見せた。
被告側は離陸前は航路変更に当たらないと主張しているが、1審では、飛行機がすでに17メートル動いていたことで航路変更罪を認定し、実刑を宣告している。控訴審の判決は来月22日に言い渡される。