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北朝鮮の労働新聞は14日、金正恩氏が李雪主夫人とともに13日に開催された「万景台賞体育競技大会」サッカー競技、「先鋒(ソンボン)対たいまつ(フェプル)」の試合を観戦したことを報道した。

万景台賞体育競技大会を観戦する金正恩氏と李雪主氏/2015年4月14日付労働新聞より
万景台賞体育競技大会を観戦する金正恩氏と李雪主氏/2015年4月14日付労働新聞より

崔龍海(チェ・リョンヘ)氏、崔泰福(チェ・テボク)氏、金養建(キム・ヤンゴン)氏、郭範基(クァク・ボムギ)氏、金平海(キム・ピョンヘ)氏などの幹部が、同行して観戦した。

同紙によると、試合は先鋒(ソンボン)が押し気味に試合を進め3対0とリードして前半戦を終えた。ハーフタイムには、余興として「平壌航空クラブ」のグライダー・エキジビションが行われた。

後半戦に入ると、「たいまつ」は「奇襲的な蹴り入れ(※縦パス攻撃?)と逆襲連続攻撃(※カウンターアタック?)によるゴール前突入」でプレッシャーを与え、33分に1点を取り返したが、最終的には3:1のスコアで「先鋒」が勝利した。

試合後、金正恩氏は熱狂の歓呼が上がる人民達に暖かく応え、選手達の競技成果を祝ったと労働新聞は伝えた。

過去に優勝を剥奪されていたサッカーチーム

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今回、勝利した「先鋒(ソンボン)」は、過去に不正行為をしたとされているチームだ。

2013年9月、北朝鮮公式メディアは、同年8月末に開催された「たいまつカップ/先鋒対4.25体育団」の試合で不正があり、「先鋒」の優勝が剥奪されたことを報道した。

金正恩氏も観戦していた試合の「不正」を、北朝鮮メディアが報じるのは極めて異例なことだった。

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当時の国家体育委員長は、そのわずか3ヶ月後に粛清される張成沢(チャン・ソンテク)氏。「先鋒サッカー不正事件」が、張氏粛清の直接的な引き金ではないにしろ、粛清の前触れの一つだった可能性も囁かれている。