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北朝鮮の労働新聞は11日に、日本の麻生太郎総理の韓国訪問について報道し、「南北関係に悪影響を及ぼす」と敏感な反応を見せた。

北朝鮮のインターネットメディア「我が民族どうし」によると、労働新聞はこの日、「日本と手を組んでどこへ向かうのか」というタイトルの社説で、「南朝鮮の保守政権と日本の反動分子たちが反共和国的な協力を強化しているが、現在悪化の一途をたどっている北南関係をさらに破局に導く否定的な結果をもたらす」と主張した。

さらに、李明博政権が独島(竹島)や日本の歴史教科書の歪曲問題などの問題があるにもかかわらず、日本との関係改善に熱心なのは、「日本と手を組んで反共和国の対決をさらに強めようとする思惑からだ」と非難した。

さらに、「南朝鮮の現政権は民族の自主権を侵害している日本の反動分子の策動を厳しく問い、謝罪してもらわなければならないのに、それを知らんぶりして目を背け、『シャトル外交』を再開するなど、日本と手を組んでいる。これは反共和国的な対決という共同の野望を求めているからだ」と非難した。

北朝鮮の立場を代弁する労働新聞のこのような反応は、核問題についての日韓協力への反感、対日政策においては「我が民族どうし」を強調する北朝鮮の典型的な主張と思われる。

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昨年12月に福岡で李大統領は麻生総理と首脳会談を行った。そのとき、中国の北京の6カ国協議で北朝鮮が協力せず、検証議定書の合意に至らなかったことに遺憾の意を表明し、今後も北朝鮮の非核化の実現のために日韓・日米間の緊密な協力を続けることを約束した。

今回、1泊2日の日程で訪韓した麻生総理は、12日に李明博大統領と首脳会談を行い、▲北朝鮮の核問題など、朝鮮半島の平和と安定のために協力し、▲アメリカ発の世界金融危機に対応するために両国の経済分野の実質的な協力増進策を議論する予定。

李明博大統領は就任してから、日韓首脳会談を6回行っている。福田康夫前総理とは3回会談を行った。麻生総理とは昨年10月に中国・北京のアジア欧州会議の第7回首脳会合、昨年12月に福岡で行った日韓中首脳会談に続き、今回が3回目の首脳会談だ。

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日韓両国は昨年4月に「成熟した未来志向的な同伴者関係」の構築に合意したが、未だに独島(竹島)の領土問題、歴史問題などが関係改善の足かせになっている。今回の麻生総理の訪韓は日韓両国の関係改善に良い影響を与えると思われているため、深い意味を持っている。

特に、6カ国協議の参加国である日本の役割を考慮すると、李明博政権の発足から続いている南北梗塞の局面を和らげるチャンスにもなるのではないかという期待が持たれる。