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前アメリカ国務省東アジア太平洋担当諮問官のデビッド・アッシャー(David Asher) 博士は、バンコ・デルタ・アジア(BDA)に凍結されている北朝鮮の資金を全て返還することにしたのは、アメリカが自ら招いた敗北(self-imposed defeat)’と酷評した。

アッシャー前諮問官は19日、ラジオ・フリー・アジア(RFA)とのインタビューで、“根本的にアメリカは北朝鮮が寧辺の原子炉を閉鎖する対価として、最初の6カ国協議の合意の時よりもおよそ二倍か、更に多い百万トンの重油を与えることにした”と述べ、“またアメリカは今回の決定を通じて、今まで北朝鮮が犯してきた不法活動と、大量殺傷武器の拡散活動に対する剄゚符を与えることにした”と語った。

更に、“今回の措置は犯罪活動にかかわったマカオのバンコ・デルタ・アジア(BDA)をはじめとする、多くの他の銀行にも該当する事項”と言い、“例えるならば、アメリカは金づるが縛られていた飢えた獣である北朝鮮に、再びえさを与えるようなものだ”と語った。“このような決定は、大量殺傷武器の拡散と係わる、不法活動に反対するアメリカの政策を解除するようなことだ”と主張した。

アッシャー前諮問官は、“アメリカの財務省がバンコ・デルタ・アジアに凍結された北朝鮮の資金を解除することにした決定は、アメリカ政府の政治的考慮から出たことで、完全な失敗”と批判した。

彼は、“政治的考慮による決定であるのは明らかだ。どうしてブッシュ大統領はこのような決断をしたのだろうか。北朝鮮との交渉はアメリカの戦略的利害に全く役に立たない”と言い切った。

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また、“北朝鮮政権を締め付けたり、あるいは彼らの態度を変えるには、親切や穏健な戦略は全く通じない”と述べ、“アメリカ政府は91年の南北朝鮮の朝鮮半島の非核化共同宣言や、94年のジュネーブ協定、そして98年の4者会談に至るまで、北朝鮮に穏健な態度を見せていたが、北朝鮮はどのように出たか”と問い返した。

彼は“アメリカが北朝鮮に対して包容政策を広げる時、北朝鮮はアメリカのドル貨幤を偽造して核物質をリビアに売り、またどのような形の経済改革も施行しなかった”と強調した。

一方、アメリカの戦略国際問題研究所(CSIS)のジョン・ウルフスタール(John Wolfsthal) 研究員はこの日、同放送とのインタビューで、“ブッシュ政権の今回の決定が現実的に、北朝鮮の核問題を解決するのに優先順位を置いて下されたのであったら、支持するに値する選択だが、問題は北朝鮮が、今後の核合意をまともに履行することができるのかどうかということだ”と主張した。

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彼は“もしアメリカがバンコ・デルタ・アジアに凍結された北朝鮮の資金の解除の問題を通じて、北朝鮮の核事態を改善させることができると信じているのであれば、今回の決定を支持する”と言い、“2・13合意がうまく履行されるのか分からないというのが問題だが、少なくともアメリカは、北朝鮮の誠意を確認するきっかけにすることができると思う”と評価した。

[金松娥記者]