人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

金日成の死後、初めて北朝鮮の各道所在地で基礎食品工場が稼動を再開し、都市の住民たちを対象に醤油やみその供給が始まったと北朝鮮の内部消息筋が伝えた。

両江道の内部消息筋は28日、「デイリーNK」との通話で、「各道にある基礎食品工場が、今年10月から生産を始めて、毎月世代別にみそ1キロ、醤油1キロずつ供給されている」と述べ、「この供給量は1990年代に首領様(金日成氏)が生きていらっしゃった時と同じ水準」と付け足した。

咸鏡北道の消息筋も「咸鏡北道清津市の基礎食品工場でも、10月から生産を始めて、毎月1回ずつ世代ごとにみそ1キロ、醤油1キロずつ供給している」と伝えた。

北朝鮮は1993年から市や郡の「食料工場」の名前を「基礎食品工場」に変えて建物をリモデリングする一方、醤油やみその生産設備の現代化を推進した。しかし、1994年に金日成が死亡し、その後の「経済難」で、食糧が主な原料である基礎食品工場は全て稼動が中断していた。

したがって、北朝鮮の基礎食品工場が再稼動したのは、今年の北朝鮮の農業生産量と食料事情に対して、北朝鮮政府が「自信」を持ち始めたからではないかという分析が出ている。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

両江道の消息筋は「今までは外部の援助として入って来るみその麹豆やグリンピースで、軍隊や突撃隊(建設部隊)、あるいは平壌市に供給するみそや醤油を時々生産していたが、こうして全国的に一般の住民に供給を再開したのは、首領様(金日成氏)の逝去以後初めてのこと」と言い、「国家がこのように人民経済に目を向けることができるのは、今年農作物がよくできたから」と強調した。

更に、「両江道だけでなく、咸興市や平城を含めた道所在地にある基礎食品工場がすべて稼動している」と述べ、「住民たちはみそと醤油の供給が正常になると期待している」と言った。

消息筋は「恵山の基礎食品工場では、みそや醤油を作る原料として、豆と小麦が合わせて毎日22トンずつ供給される」と伝え、「それくらい生産すれば、恵山市の住民に毎月みそと醤油を1キロずつ定期的に供給することができるだろう」と説明した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

また、「恵山の基礎食品工場のみそ発酵タンクの保存能力はあわせて60トンだが、現在は食料事情のため、毎日22トンの原料が入って来るので、生産設備の一部だけ稼動している」と明らかにした。北朝鮮の現在の国定価格では、みそ1キロが150ウォン、醤油1キロが80ウォンだ。

消息筋は「基礎食品工場で生産されたみそが市場でも広く売られているが、市場の価格は1キロが300ウォン」と述べ、「個人が作ったコチュジャンは1キロが900ウォンで、市場で売られている」と話した。

一方、北朝鮮政府は19日前後に、全国的に行われた人民班の講演会で、「国家の糧政規律を徹底的に守り、軍糧米を最優先に保障することについて」という題の住民教育を行ったことが分かった。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

消息筋は「基礎食品工場が稼動を始めて1ヶ月も経たないのに、一部の工場の支配人と幹部がみその原料を横領した事件があり、国家が公式に教育を行った」と述べ、「まだ道所在地にある基礎食品工場だけ稼動していて、郡や農村の住民は醤油やみそをもらっていない」と伝えた。