韓国の民間団体が金正恩体制を批判するビラの散布を計画していることに対し、北朝鮮が「無差別」の実弾射撃を警告している。
韓国海軍の哨戒艦「天安」が北朝鮮によって撃沈された事件から、26日で丸5年となる。韓国の脱北者団体「自由北韓運動連合」などはこの日と前後し、ビラ50万枚と金正恩氏暗殺を描いた米コメディー映画「ザ・インタビュー」が入ったUSBとDVDを5000個ずつ、大型風船にくくりつけ北朝鮮に向けて飛ばすと予告している。
これに対し、北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、朝鮮人民軍の前線部隊からの「公開通告」を報道。ビラなどの散布は「最も重大な政治的挑発であり、事実上の宣戦布告」であると主張。「?朝鮮人民軍の各前線部隊管下のすべての火力打撃手段は、事前警告なしに無差別の気球掃滅作戦に進入する」としている。
また?「反共和国ビラ散布が強行される場合、その隣近地域と軍事境界線一帯の南側住民は安全のため、あらかじめ退避することを勧告する」として、攻撃が広範囲に及ぶことも示唆した。
北朝鮮は昨年10月10日、韓国側から飛ばされた風船に向け高射砲を発射。これに韓国軍が応射し、一時的に軍事的緊張が高まった。
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