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「アリラン公演」の興行が失敗すると, 住民に「有料観覧」をさせた北の当局

北朝鮮が政権樹立60周年記念と、北京オリンピックを狙って特別に盛大に準備した大集団体操「アリラン公演」の興行成績が、予想に反して低調だったという。北朝鮮政府は北京オリンピックの期間中に中国を訪問する外国人や、アメリカの同胞をターゲットにして、大集団体操「アリラン」の公演と観覧を含む新しい旅行商品を作り、積極的に広報して参加を募った。

だが、最近中国を訪問した平壌の住民キム・ミョングン(仮名,男性,50)さんは、「アリラン公演に国家が多額の資金を投資したが、思ったより外国人観光客が来なくて、損害が大きかったそうだ」という住民のうわさを伝えた。キムさんは「外国人があまり来ないため、地方の人に団体で平壌訪問証明書を発給して観覧させた」と言い、「以前は単位(職場)の模範労働者たちを選んでクムス山記念宮殿と一緒に無料で観覧させてくれたが、今年は募集してお金を徴収して、平壌に来させた」と話した。

キムさんは「近隣のカンドン郡の場合、バスの往復料金が3,000ウォンで食費、観覧料などが8,000ウォンくらいだったそうだ」と言い、「午前に出発して革命烈士陵、万景台遊戯場、アリラン公演を観覧して、夜明けに帰る日程」と説明した。キムさんはまた、「新義州から来た人に聞いたら、往復の車代に食費、観覧料などを合わせて20,000ウォンほどかかったそうだ」と伝えた。更に「私たち平壌の住民は、お金をもらって見るように言われても見ないが、地方の人は『アリラン公演も見られるそうだから、平壌見物でもいくか!』と言って、大勢の人が来るようだ」と述べ、「外国のお客さんから稼ごうとしたお金を、住民から稼ごうとしている」と批判した。

平壌-新義州の汽車の料金, 「国定価格が500ウォン-闇切符が10,000ウォン-罰金切符が20,000ウォン」

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キムさんはまた、「今回中国に来た時は、闇切符も買うことができずに、罰金切符を払って来たから20,000ウォンもした」と言った。

キムさんの説明によれば、平壌から新義州まで汽車を利用する場合、国定価格は500ウォンだが、切符がなくて闇切符を買わなければならない場合は5,000-10,000ウォン必要だという。国家の仕事で移動する人や鉄道局に知り合いがいる人だけが、国定価格で列車を利用することができる。商売をする人は国定価格の切符を手に入れるのが困難で闇切符を買うしかないが、時折それも手に入れることができない場合は「罰金切符」というものを利用するという。

キムさんは「罰金切符というのは、切符を持たずにそのまま列車に乗った後、列車が動いてから列車の乗務員に、切符なしで乗ったと言ってもらう『罰金普xだ。罰金を払ってこれをもらえば、目的地まで行くことができる」と言い、「平壌から新義州まで罰金切符は20,000ウォン」と説明した。キムさんは「平壌から新義州までバスを利用すれば10,000ウォンで行くことができるが、時間も随分かかって、途中で何回もバスを乗り換えなければならないから不便だ」と言い、「平壌から新義州まで汽車に乗って、停電もなく定時に着けば、5時間30分で行くことができるので、多くの人が列車を利用する」と付け足した。

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新義州の税関の輸入品統制は相変わらず. 来年から市場も本格的に統制されるか?

新義州の税関の輸入品の統制は昔のままで、個人が持って入ることができる荷物の量が減ったという。キムさんによれば、以前は個人の旅行(「私事旅人」という)の場合、個人が持って入れた荷物の量は1箱当たり120-130キロで、2箱まで持って入ることができたが、10月17日から1箱当たりの量が100キロ以下に減ったそうだ。

キムさんは新義州の税関員から、「これからは項目の制限を決めて、同じ項目の場合(例えば靴下5足以上は禁止)、品目の制限を適用して統制を強化する計画」と聞いたと述べ、「上(上部)の商売を阻もうとする意図ではないか、12月末や来年からは農民市場に転換させるということではないか」という、新義州の税関員の話を伝えた。

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キムさんは「平壌の統一通りの市場から食料品の売台が全部消えた。どうも来年から、市場の統制が本格化するようだ」と言い、「ここに来て見たら、新義州の税関でも車の通行がほとんどなくて、丹東市内の旅館には、朝鮮に送ることができないまま保管されている朝鮮の人たちの荷物が沢山あった」と明らかにした。