韓国の農村振興庁(以下、農振庁)は18日に、今年の北朝鮮の穀物の総生産量は昨年よりも30万トン増えた431万トンと推定されると発表した。
農振庁は今年の北朝鮮の気候や病虫の害の発生状況、肥料や農資材の供給状態などを総合的に分析した結果、北朝鮮の穀物の総生産量は昨年の401万トンに比べ7.5%増加した431万トンと推定されると明らかにした。
米は肥料不足と生育初期の水不足にさらされたが、生育後期には晴天も続いて台風などの災害が少なかったため、昨年よりも収穫量が33万トン程度増えた186万トン収穫できた。とうもろこしは生育初期の日照りで昨年よりも5万トン減った約154万トンが生産された。
豆類は16万トン、ジャガイモなどの芋類は51万トン、麦や雑穀などは24万トン生産されたと農振庁は発表した。
農振庁の関係者は「今年の北朝鮮の気候を見ると、作物の生育期間である4〜9月の平均気温が18℃で、平年の17.8℃に近かった。降雨量も739.7mmで平年の降雨量742.7mmと大きな差がなかった。何よりも生育後期にあたる8〜9月の日差しの量が昨年より16%も増加し、台風の被害がなかったため、生産量が増加した」と聯合ニュースが伝えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面今回の農振庁の発表により、北朝鮮への韓国政府の食糧支援の可否が注目される。しかし、国連世界食糧計画(以下、WFP)と国連食糧農業機関(以下、FAO)は、北朝鮮の食糧生産量は421万トンと発表したため、韓国政府は消極的な態度を見せている。
WFPとFAOは8日に今年の北朝鮮の穀物生産量は、とう精前の基準で約421万トンで、輸入や支援を考慮しても約83万6000トンの食糧が足りないと発表した。
これについてキム・ホニョン報道官は9日に、「北朝鮮の要請や人道支援が必要な緊急状況が発生したら、支援を検討する。だが、現在は支援を検討する状況ではない。北朝鮮への食糧支援問題は総合的に検討される」と話した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面キム報道官は北朝鮮の収穫量が去年より豊作であると明らかにした後、「WFPとFAOの調査の結果を現在、関連部署と検討している。食糧支援は北朝鮮の食糧事情や韓国国内の世論を総合的に考慮し、検討していくつもりだ」と説明した。