アメリカ国務省が15日、北朝鮮が核の「検証議定書」に同意しなければ、今後重油の支援は困難ということに、ロシアを含めた6ヶ国協議の参加国が合意したと再び強調した。
アメリカの「検証体系がなければ重油支援もない」という主張に対して、ロシアは「合意どおりに不能化が進行する限り、重油支援も続くだろう」と言い、相反する立場を見せ、経済・エネルギー支援実務グループの議長国である韓国も、「慎重な検討が必要」という立場をとっている。
ロバート・ウッド国務省副報道担当者はこの日の定例ブリーフィングで、「この問題(重油支援)に対して他の4ヶ国の代表と論議したが、検証議定書の合意がなければ今後、エネルギーの船積みを進すすめることは難しいと思う」と述べ、「私たちはその条件と同じ意見である」と明らかにした。
更に、「ロシアも北朝鮮が約束を履行することができなければ、北朝鮮に対する約束を守るために前進するのは困難と理解していると考える」と付け足した。
ウッド副報道担当者は韓国との協力の可否については、「韓国政府と共同歩調(in sync)をとることは確か」と述べ、この日アメリカのコンドリーサ・ライス国務長官もインタビューで、「アメリカと韓国は全面的に同意した」と語った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ウッド副報道担当者は「検証議定書に対する合意がなければ、燃料の船積みの約束を履行することは想像しにくいという理解が議論の過程であった」と説明した。
更に、核の「検証議定書」の合意と重油の支援を連携させて推進するつもりだと再び強調し、「これは私たちが行動対行動の原則に従って進めていること」と話した。
また、「北朝鮮が残りの参加国が皆同意した核検証議定書に同意せず、6ヶ国協議が難しい状況に陥っている」と指摘して、「このような難局が打開されるまでは、船積み問題の進展は難しいだろう」と明らかにした。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北朝鮮が重油支援の中断を理由に、残りの不能化を中止する可能性については、「北朝鮮がこれからどのような措置を取るのかということは推測しない」と言い、「北朝鮮が不能化作業を現在も続けている」と答えた。
これに先立ち、ロシアの6ヶ国協議首席代表であるアレクセイ・ボロダブキン外務次官は13日に、北朝鮮に対する重油支援中断合意説を強く否定している。
ブロダブキン外務次官は「北朝鮮の核検証体制が整うまで、日本やロシア、中国、アメリカ、韓国が北朝鮮に重油の船積みをこれ以上しないことにしたというアメリカ政府の発表に、私たちは驚いた」と言い、「そうした措置にロシアの代表団は同意したことがない」と明らかにした。