人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

今月8日から中国・北京で開かれる6カ国協議の首席代負?kで、検証問題に関連したサンプル採取の文書化が最大の焦点になると予想されている中、専門家らは「検証問題は簡単には解決できない」と主張している。

韓国・国防研究院のキム・テウ責任研究委員は7日、デイリーNKとの電話インタビューで、「シンガポールでの米朝会談でサンプル採取問題が解決できなかった。これは北朝鮮が検証合意書にサンプル採取について明記しないということだ」と話した。

4〜5日にシンガポールで行ったアメリカ・国務省のヒル次官補と、北朝鮮・外務省の金桂冠外務次官の会談でも、サンプル採取の文書化についての合意に至らなかった。

そのため、今回のシンガポール会談でサンプル採取の文書化を含めた核検証議定書の内容を決定するつもりだったアメリカは、8日から開かれる6カ国協議の首席代負?kで、再び北朝鮮と交渉しなければならない状況となった。

キム研究委員は「アメリカのオバマ次期大統領が、選挙の時から北朝鮮と対話をする意思があると明言してきたため、来年から米朝間対話が始まると思われる。北朝鮮がオバマ政権との交渉を準備しながら、今回の6カ国協議で検証合意書に合意するとは思えない」と予想した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

また、「北朝鮮の指導部からサンプル採取の文書化を受け入れるという指示がなかったため、今回の会談も合意に至らなかった」と分析した。

4〜5日にシンガポールで開かれた米朝首席代表の会談を終えた後、北朝鮮の金桂冠外務次官が「これからも話し合いは続く」と言ったのは、「サンプル採取問題について合意するつもりはない」ということを示している外交的な意思表示だという。

統一研究院のチョン・ソンフン研究委員も、「今回の6カ国協議は成果がないだろう。北朝鮮が問題解決の主導権を握っているため、北朝鮮としては急ぐ必要がない」と話した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

チョン研究委員は「北朝鮮は今回の会談でサンプル採取の文書化に合意せず、重油支援の問題だけを強調する可能性が高い。これは、北朝鮮が6カ国協議の枠内での交渉より次期アメリカ政権との対話に期待しているため」と分析した。

さらに、「オバマ政権が発足したら、北朝鮮はアメリカに対話を垂オ入れ、オバマ政権もこれには応じる。オバマ政権は一定の期間は対話をするが、北朝鮮に核を廃棄する考えがないことがわかると、強い制裁を行う可能性がある。そのため、北朝鮮がオバマ政権との対話に期待を抱いているのは間違った判断だといえる」と予想した。

世宗研究所のイ・サンヒョン安保研究室長も「今回の会談の焦点は検証問題だ。だが、サンプル採取に合意できないまま会談は終わるだろう」と予想した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

イ室長は「北朝鮮はオバマ政権と長期にわたる交渉を想定しているため、サンプル採取に簡単に合意はしないだろう。次回の交渉で有利な立場に立つための戦略の1つだ」と話した。

6カ国協議の韓国側首席代表であるキム・スク外交通商部平和交渉本部長は、7日に北京に出発する前に記者たちに「今回の会談は難しい道のりになる。この場ではサンプル採取の文書化についてははっきり言えない状態で、会談が始まらないと予想がつかない」と話した。